ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.89 トヨタ スプリンタートレノ(TE47)
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
最近のホイールウォッチングは、首都高大黒パーキングエリアで撮り貯めした画像からアップしていますが、第89回も大黒パーキングエリアで撮影したトヨタのスプリンタートレノ(TE47)です。
前回、第88回に採り上げたのが、兄弟車となるトヨタ カローラレビン(TE37)だったから、「今回89回にトヨタ スプリンタートレノ(TE47)を…」というわけじゃなく、この2台は隣り合わせで駐車されていたのを撮影したからなのです。
トヨタ スプリンタートレノは、スプリンターをベースに、TA22セリカに搭載されていたツインカムエンジン2T-G型を搭載し、国内外モータースポーツで活躍したTE27から始まり、7代目のAE111まで続いたコンパクトスポーツモデルです。
「Trueno」とは、スペイン語で「雷鳴」を意味する言葉だそうで、世の中的にはイニシャルDの4代目白黒パンダトレノのAE86が有名だと思います。
今回撮影した個体は、トヨタ スプリンタートレノとしては2代目となるTE47だと思います。
「だと思います」と自信無さげなのは、2代目スプリンタートレノに与えられた型式番号が結構複雑で、1974年4月から1974年11月にかけて生産されていた前期型がTE47です。
そもそも、TE37となるレビンと形式番号が異なるのは、ベースとなるカローラに与えられたのがE30、スプリンターはE40となっていたから。
2代目トレノは前期型のみTE47ですが、一旦製造中止期間を挟んで1977年から1979年まで生産されていた後期型がTE61/TE65となっているのです。
その理由は、TE37と同じで、スプリンタートレノに搭載されていたキャブレター仕様の2T-G エンジンが、昭和51年の排ガス規制をクリアできず、やむなく前期型のTE47スプリンタートレノは一旦生産中止されたから。
その後、キャブレターから電子制御燃料噴射(EFI)+酸化触媒で、2T-G型エンジンを排ガス規制に適合させることに成功したことから、2代目スプリンタートレノも後期型として復活したのです。
その際に型式番号はTE47ではなくTE61となり、三元触媒+O2センサーにより、より厳しい昭和53年排ガス規制に対応したモデルからは、更に型式番号がTE65型になりました。
7ヶ月という短期間で製造が打ち切られた前期型となるTE47スプリンタートレノの生産台数はかなり少ないはずで、先代のTE27型ほど人気が高まらなかったこともあり、旧車としてレストアされている例はごく稀で、残存台数もかなり少ないレアな車両になっています。
TE37カローラレビンは256台生産されたという情報があるのですが、対してTE47スプリンタートレノは調べてみても生産台数が分かりませんでした。
TE37と比べてフロントデザインがより個性的なTE47の方が、販売された台数も、残っている個体数も少ないと思われ、よりレアだと個人的に思っています。
今回撮影した2代目カローラレビンが、前期型(TE47)なのか、後期型(TE61/TE65)なのか判断に迷いましたが、一緒に撮影したカローラレビンをTE37としたこともあるので、流れで前期型のTE47スプリンタートレノとしてしまいました。
でもって装着されているホイールです。
装着しているタイヤはADVAN Neova、そのサイズ表記は、フロント175/60R14、リア185/60R14となっています。
そのタイヤが装着されているディッシュタイプのホイールですが、Yahoo!オークションで似たデザインを探し確認したところ、ブリジストンのZONA DISHという名称のホイールのようですね。
PCDはゲージで計測していませんが、初代のTE27と4代目のAE86がPCD114.3mm-4HであることからTE47スプリンタートレノもまた同じだと思います。
現存している台数を考えると、兄弟車であるTE37カローラレビンも、更にその稀少性は高く、この個体がこのまま綺麗な状態を保たれることを祈らずにおれません…