ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.130 Gr.Aトヨタ セリカGT-Four ST185 1995年 サファリラリー優勝車
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
今回も東京オートサロン2024で仕入れたネタです。
第130回は、2024年1月12日から14日まで、幕張メッセで開催されていた東京オートサロンのTEINブースで見つけたGr.Aトヨタ セリカGT-Four ST185 1995年 サファリラリー優勝車を採り上げます。
Gr.Aトヨタ セリカGT-Four ST185に関する説明は、2019年4月3日にアップした記事の内容と被りますが…、
ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.15 Gr.Aトヨタ セリカGT-Four ST185 1993年オーストラリアラリー優勝車
規定台数5000台の生産という条件をクリアした市販車ベースのグループAレギュレーションが採用されたWRCに、トヨタは1988年からST165型セリカで参戦し、カルロス・サインツ(シニア)の手により、ドライバーズタイトルを獲得。
その後、このST185セリカの時代になってから、悲願であるマニュファクチャラーズタイトル獲得をトヨタは成し遂げます。
通常版のST185セリカGT- Fourより全幅を55mmワイド化したGT- Four RCをベースに、カストロールカラーを纏ったGr.A版セリカGT- Fourは、1993年にデビューすると同時に13戦中7勝を記録し、ドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルを獲得しています。
翌94年も年間5勝を上げて、2年連続でWタイトルを獲得するなど、ST185型はWRCにおけるトヨタの黄金時代を築き上げと言っても良い存在なのです。
今回撮影したGr.Aトヨタ セリカGT-Four ST185は、サスペンションメーカーTEINの専務取締役であり、若き日にTTEのドライバーでもあった藤本吉郎氏の手により、日本人初のサファリラリー優勝を飾った車両そのものです。
雨が降ると沼のようになる泥濘路に対応すべく、ルーフまで伸びたシュノーケル状のエアインテークや、リアハッチ上に積んだスペアタイヤ等、サファリ独特の対策が施された車両となっています。
今回の取材当日に、TEINブースに偶然いらした藤本吉郎氏本人の談によれば、この車両はサファリラリー終了後に日本に空輸され、サファリラリーゴール後の痛み切った状態のままで各所に展示されていましたが、いつしか展示機会も無くなり朽ちて行くままとなっていたのを藤本氏個人が引き取り、レストアしたものなのだそうです。
レストアのために、1995年当時にこの車両を製作したTTEの本拠地ドイツ送られ、元TTEメカニックたちの手によりサファリラリースタート前の状態に復元されたものなのです。
そのGr.Aトヨタ セリカGT-Four ST185 1995年 サファリラリー優勝車についているホイールがこれ
一見すると、当時の市販モデルであるOZラリーの様に見えるのですが、マグネシュウム鍛造製であるとのことでした。
新品で、当時のOZホイールそのままのデザインで、マグネシュウム鍛造製のホイール??
一体どこに行けば手に入るのでしょうかね?
できればこのホイールの重量を特別に計測させて頂くことは出来ないでしょうか?
そう藤本氏にお願いしたいところでしたが、そんな願いは叶う訳も無いので、後ろ髪惹かれる思いでTEINブースを後にしたのでした。