ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.77 ディーノ206 GT
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第77回も今年9月に訪れた首都高速の大黒パーキングエリアで撮影した、ディーノ206GTです。
ディーノを当企画で採り上げるのは今回で2回目、1回目は、「ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集vol.37」で紹介したディーノ246 Tipo Eでしたが、
今回はディーノ206 GTと思われる個体を撮影しました。
ディーノは、フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリの長男、アルフレード・フェラーリの愛称を車名にしているのは余りに有名な話ですが、それに続く206は2リッターV6エンジンを、246は2.4リッターV6エンジンを搭載していることを意味しています。
V6エンジンを搭載するフェラーリは他に無く、206と246はフェラーリ史上唯一のV6エンジン搭載車でもあるのです。
ディーノ246の前身となる2リッターエンジン搭載のディーノ206GTは、1968年から1969年まで市販されました。
市販されたとはいえ販売台数は僅かに152台だったそうです。
ディーノに搭載されるエンジンは、当初ホモロゲートの関係で2リッターエンジンに拘ったようですが、ホモロゲートに必要な生産台数を満たしたことから、排気量を縛られる必要がなくなり、当時競合としていたポルシェ911に対抗するため2.4リッターに排気量を拡大したとのことらしいです。
それにともない、ディーノの車名は206から246に変更されます。
ディーノ206と246の外観に大きな違いは無いので、今回撮影したディーノが見た目でどちらか判別するのは結構難しいです。
今回撮影した車両を206か246か判別する上で最初に着目したのはホイールでした。
246の中期ティーポMと後期ティーポEは5穴となっているので、5穴ならば246であると判定できるのですが、今回撮影した個体はセンターロック式のホイール、246の初期型ティーポLか206かは判別できません。
困っていろいろ調べたら、wikiに答えが出ていました。
2リッターエンジンを搭載した206の車幅は1700mm、対して246は2.4リッターエンジンを搭載し、車幅は1702mmとなっています。
そうです206は5ナンバーなのです。
今回は結局ナンバープレートから206であると判断しました。
今回撮影したディーノ206GTのタイヤ・ホイールのアップ画像を見てみると、ホイールにはクロモドラとFIAT-14×6 1/2の刻印が、タイヤには185/14 90Hの文字が見えます、
恐らく純正と思われるこのホイールはフィアット製なのですね。
実はディーノ誕生期には、フェラーリとフィアットの関係が強化され、ディーノ246のV型6気筒エンジンは、「フィアット・ディーノ・クーペ/スパイダー」、「ランチア・ストラトス」といったフィアットグループ内の様々な車種に搭載されたのも結構知られた話です。
そういったことからディーノ206にフィアット製のホイールが装着されていてもなんら不思議ではないと思われますね。
ディーノは1970年代にスーパーカーブームを起こす原因ともなった漫画、“サーキットの狼”において主役が乗る車両でもあったことから、当時を知るおっさん達に極めて人気の高い車種です。
そのディーノ206GTを間近で見れた今回取材は感激もひとしおでしたね~。