ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.111 クラッシック フィアット アバルト595 SS
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第111回も、先日4月23日に訪れた、首都高速の大黒パーキングエリアで撮影したフィアット アバルト595SSです。
こちらは、前回採り上げた現代のアバルト595ではなく、元祖フィアット アバルト595 SS(essesse)です。
アバルトという会社は、カルロ・アバルトにより、1949年にトリノに設立されました。
アバルトを象徴する特徴的なサソリのマークは、創業者カルロ・アバルトの誕生月である、11月のさそり座からきているのだそうです。
そのアバルトが、18馬力しかないフィアット500Dをベースに、593.707ccまでボアアップし、鋳造インマニ、エキマニ、ハイコンプピストン、大型キャブレター、大容量オイルパンに換装、コンロッド&クランクの軽量化およびバランス取りを行い、1.5倍の出力となる27馬力を発揮するフィアット アバルト595を、1963年に発売します。
翌1964年2月になると、排気量はそのままに、圧縮比を10.5:1まで高め、より大きなソレックスキャブレターへの換装と、新たに作られたインテーク・マニフォールドを始めとする吸排気系の見直しが行われ、32馬力を発揮するフィアット アバルト 595 SS(イタリア語でesse esse/エッセエッセ)が追加されたのです。
今回撮影した個体も、このフィアット アバルト 595 SSになります。
タイヤサイズは、145/70R12と表記されているので、12インチタイヤを装着しています。
装着されているホイールは恐らく純正と思われますが、驚くべきはPCDです。
見た目にすごく大きいことがわかります。
試しに持参したPCDゲージを当ててみましたが、測定限界値を超えてしまったため、計測できませんでした。
オーナーの方に確認しても、その数値は分からないとのことだったので、帰宅後いろいろ調べてみたところ、ベースモデルとなる1964年製のフィアット500のPCDが、190mm-4Hであることが分かりました。
私が持っているPCDゲージの4穴の計測最大値は180mmですが、計測画像を見ると、なんとなく190mm辺りを指していることから、フィアット アバルト 595のPCDも190mm-4Hで間違いないと思われます。
1964年に発売されたフィアット アバルト595 SSは、今現在何台現存しているのでしょうか?
今回撮影したフィアット アバルト595 SSのように、コンディション極上の個体は、かなり稀少なのだと思います。
是非また大黒PAで目にすることが出来ると良いですね。