国産コンパクトカーに驚きのスペックの純正ホイール
国産コンパクトカーの純正アルミホイールと聞くと、どんなイメージがありますかね?
スポーティーな車種の純正オプションホイールならば、鍛造製法で作られていたり、カッコいいデザインであることから憧れの対象ともなり得ますが、所詮国産コンパクトカーの純正ホイールです。
殆どの人は国産コンパクトカーの純正ホイールに憧れをもったりしないのではないでしょうか。
どちらかと言えば、コスト重視で製造されていて、拘りのある人ほど直ぐに社外ホイールに変更されてしまう存在だと思うのです。
そんな国産コンパクトカーの純正アルミホイールなのですが、過去には驚きのスペックで、コストを度外視した純正アルミホイールが存在していることが分かりました。
1984年1月に発売開始されたダイハツ シャレード デ・トマソ ターボ(G11型)がそれです。
ダイハツ シャレード デ・トマソ ターボ(G11型)には、カンパニョーロ製マグネシウム合金のホイールが装着されていたのです。
その純正アルミホイールのサイズは14インチ、5Jと、現在に基準に照らし合わせれば、小径で細いですが、1984年当時では大口径で太目なサイズに165/65R14サイズのピレリP8が組み合わされて装着されていました。
ダイハツシャレードの中では高価なグレードですが、1984年当時129万1千円販売されていたデ・トマソ ターボに、カンパニョーロ製マグネシウム合金のホイールが装着されていたことを知った時はかなり驚きました。
できればこのホイールについて取材したいと考え、このホイールがどこかに存在していないかと調べてみたのですが、某オークションにも出物なし、車両自体も中古車市場にはまったく存在していない稀少車種、どうやら日本に数台しか残っていない激レアな状況であることが分かりました。
そのため現物の撮影は諦め、当時のカタログを探し出して漸く姿をとらえたという訳です。
それにしてもマグネシウム合金製の純正ホイールとは恐れ入りました。
自分の知る限り、国産車ではトヨタ2000GTのホイールがマグネシュウム製で、それ以外では皆無だと思っていましたから、国産コンパクトカーであるダイハツ シャレード デ・トマソ ターボに装着されているホイールがマグネシュウム製だと判った時は驚愕しました。
いつかこのホイールを見つけ出して、その重量を測ってみたいものです。