VOLK Racing TE37は、RAYSを代表するブランド、1990年代後半には既に存在し、超軽量な鍛造ホイールのはしりとも言える存在で、20年以上経った現在も第一線級の超軽量ホイールです。
VOLK Racing TE37がエポックメイキングだったのは、ブランド名に重量を表記して、その軽量さをアピールしたことです。
VOLK Racing TE37は15インチ6Jサイズで3.7kgであることから付けられたブランド名なのだそうです。
RAYSのVOLK Racing TE37発売以降、タケチプロジェクトのCP-035やSPOONのSW388等、軽量さをブランド名でアピールして登場しましたが、ブランド名に重量を記載したのはRAYSのVOLK Racing TE37が最初だったと思います。
これまで当サイトの重量計測ブログにおいて、VOLK Racing TE37の重量計測データを20種、派生2ブランドで6種、合計26種のTE37関連の重量計測データを公開しています。
VOLK Racing TE37だけの重量計測データを20種の内訳は、18インチ2サイズ、17インチ6サイズ、16インチ6サイズ、15インチ5サイズ、14インチ1サイズとなっています。
以下に公開した、VOLK Racing TE37の重量計測データをまとめてみました。
当サイトでは、外径サイズ毎に、18インチは8J、17インチは7.5J、16インチは7J、15インチは6.5Jを想定して「超軽量」、「軽量」、「普通のホイール」認定を行っています。
〇18インチ
7.40kg 7.5J offset+48mm PCD114.3mm-5H →詳細
8.30kg 8.5J offset+34mm PCD130mm-5H →詳細
〇17インチ
7.10kg 7.5J offset+48mm PCD100mm-5H →詳細
7.15kg 7.5J offset+48mm PCD100mm-5H →詳細
7.35kg 7.5J offset+30mm PCD98mm-5H →詳細
7.45kg 7.5J offset+40mm PCD114.3mm-5H →詳細
7.60kg 8.5J offset+42mm PCD120.65mm-5H →詳細
8.10kg 9.5J offset+42mm PCD120.65mm-5H →詳細
〇16インチ
5.35kg 7J offset+46mm PCD100mm-5H →詳細
5.70kg 7J offset+42mm PCD114.3mm-4H →詳細
5.75kg 7.5J offset+46mm PCD100mm-5H →詳細
5.75kg 7J offset+42mm PCD114.3mm-5H →詳細
6.00kg 7.5J offset+42mm PCD114.3mm-5H →詳細
6.15kg 8J offset+38mm PCD114.3mm-5H →詳細
〇15インチ
4.50kg 6.5J offset+39mm PCD100mm-4H →詳細
4.55kg 6.5J offset+28mm PCD95.25mm-4H →詳細
4.80kg 6.5J offset+20mm PCD114.3mm-4H →詳細
4.90kg 7J offset+43mm PCD114.3mm-4H →詳細
5.30kg 7.5J offset+25mm PCD114.3mm-5H →詳細
※TE37CUP
5.30kg 6.5J offset+43mm PCD100mm-4H →詳細
※TE37 GRAVEL
4.95kg 6.5J offset+39mm PCD100mm-5H →詳細
4.95kg 6.5J offset+45mm PCD100mm-5H →詳細
5.20kg 7J offset+48mm PCD100mm-5H →詳細
5.25kg 6.5J offset+40mm PCD114.3mm-5H →詳細
5.30kg 6.5J offset+28mm PCD114.3mm-5H →詳細
〇14インチ
4.35kg 6.5J offset+0mm PCD114.3mm-4H →詳細
VOLK Racing TE37の重量計測データを眺めてみると、
18インチでは、重量計測データ2種の内、1つが超軽量、残り1つが軽量認定となりました。
17インチでは、重量計測データ6種の内、4つが軽量、残り2つが普通の重量という認定となりました。
16インチでは、重量計測データ6種の内、4つが超軽量、残り2つが軽量認定となりました。
15インチでは、重量計測データ5種の内、4つが超軽量、残り1つが軽量認定となりました。
14インチでは、重量計測データは1種、軽量認定となりました。
認定の想定リム幅以上でも16インチ以下では超軽量認定されている個体がある一方で、17インチでは、想定リム幅である7.5Jであっても軽量認定止まりなのが目に留まります。
1990年代後半には既に存在していたVOLK Racing TE37なので、ホイールの大口径化に対応しきれていないような気がしています。
TE37は15、16インチ時代の超軽量ホイールと言って良いのかもしれません。
派生ブランドであるTE37CUP、TE37 GRAVELは、何れもオリジナルのTE37より重量が嵩んでいます。
前者はデザイン、後者はグラベル路を走破する強度・剛性に重きを置いているので当然の結果とも言えるでしょう。
とは言え、TE37 GRAVELは、全て軽量認定以上となっており、他社グラベル競技用ホイールと比較すると圧倒的な軽さを誇っています。