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国産アルミホイールだけじゃない 当サイトで重量計測結果を公開した海外製ホイールの数々

 

最近は品質を保証する意味合いで「JAPAN MADE」をうたうホイールもありますが、海外製のホイールの品質ってどうなのでしょうね?

品質を比べるため、硬さや剛性を測ったり、耐久性を調べたりすることは流石にできませんが、当サイトならでは、海外製ホイールの重量比較をしてみました。

 

先ずは海外製ホイールをピックアップしてみたいと思います。

ところで、一口で海外製ホイールと言っても、二つのパターンがあるのはご存知ですか?

海外のホイールブランドで海外製のものと、日本のホイールブランドで海外製のものがあります。

当サイトで重量計測結果を公開したものの中から挙げると、前者はOZ、Breytonと言ったものがそれに該当します。

後者はロシア製のリーガマスターやspoon sw388が有名なのではないでしょうか?

紛らわしいですが、海外のホイールブランドでも日本製のものがあるので、そういったものは除外しています。

 

先ずは、当サイトで調査した中で、海外ホイールブランドで海外製のものをリストアップしてみましょう。

イタリア製のOZとドイツ製のBreyton、ドイツ製と思いきや台湾製だったRACING DYNAMICS、イギリス製のCOMPOMOTIVEといったブランドがそれに当たります。

海外のブランドではありますが、当サイトで重量計測結果を公開したTecnomagnesioのホイールは4つの重量データを公開しているのですが、3つが日本の鍛栄舎製で、残り1つもその可能性が疑われているので、今回リストアップした海外製ホイールの一覧からは除きました。

 

OZ ULTRA LEGGERA 19inch 8J offset+38mm PCD110mm-5H 鋳造1ピース 9.45kg詳細

OZ FORMULA-HLT 18inch 8J offset+48mm pcd112mm-5H 鋳造1ピース HLT製 9.75kg詳細

OZ SUPER LEGGERA 18inch 8J offset+40mm PCD120mm-5H 鋳造1ピース 8.95kg詳細

OZ SUPER TURISMO EVO 17inch 7J offset+48mm PCD100mm-5H 鋳造1ピース 9.00kg詳細

OZ SUPER LEGGERA 17inch 7J offset+48mm PCD100mm-5H 鋳造1ピース 7.20kg詳細

OZ SUPER TURISMO GT 17inch 7.5j offset+50mm PCD114.3mm-5H 鋳造1ピース 9.60kg詳細

OZ SUPER LEGGERA 17inch 7J offset+48mm PCD100mm-5H 鋳造1ピース 7.25kg詳細

OZ SUPER LEGGERA 17inch 8j offset+35mm PCD114.3mm-5H 鋳造1ピース 8.35kg詳細

OZ TRINO 17inch 7J offset+45mm PCD114.3mm-5H 鋳造1ピース 8.80kg詳細

OZ LEGGERA-HLT 17inch 7.5J offset+50mm PCD112mm-5H 鋳造1ピース HLT製法 8.00kg詳細

OZ FORMULA-HLT 17inch 7.5J offset+50mm PCD112mm-5H 鋳造1ピース HLT製法 8.75kg詳細

OZ RALLY RAID 16inch 7J offset+48mm PCD100mm-5H 鋳造1ピース 9.90kg詳細

 

Breyton RACE GTS-R 18inch 7.5J offset+45mm PCD120mm-5H 鋳造1ピース 8.25kg詳細

Breyton RACE GTS-R 18inch 8.5J offset+48mm PCD120mm-5H 鋳造1ピース 8.95kg詳細

 

RACING DYNAMICS RD3 16inch 7J offset+40mm PCD120mm-5H 鋳造1ピース 8.55kg詳細

 

COMPOMOTIVE MO5 15inch 7J offset+40mm PCD114.3mm-4H 鋳造1ピース 8.25kg 詳細

 

OZのホイールでもTRINOだけは日本市場限定となっているので、もしかしたらイタリア製じゃないかもしれませんが、上記16のホイールの重量認定状況を見ると、超軽量認定は一つもなし、軽量認定は6つで、それ以外の10点のホイールは普通の重量という認定になりました。

※軽量ホイール・超軽量ホイールの定義はこちら

 

また、当サイトで重量計測結果を公開した海外ブランドのホイールには、鍛造製法で作られたものが一つもありません。

これだけ見ると、海外製ホイールは軽くないのかと思ってしまいますよね…

 

次に国産ブランドの海外製ホイールを見てみましょう。

 

DESMOND regamasterEVO 17inch 8J offset+35mm PCD100mm-5H 鍛造1ピース 7.25kg詳細

DESMOND regamaster 17inch 7J offset+45mm PCD114.3mm-5H 鍛造1ピース 7.40kg詳細

DESMOND regamasterEVO 16inch 7J offset+45mm PCD114.3mm-4H 鍛造1ピース 5.55kg詳細

DESMOND regamasterEVO 15inch 6.5J offset+35mm PCD100mm-4H 鍛造1ピース 4.05kg詳細

DESMOND regamasterEVO 15inch 6.5J offset+45mm PCD100mm-4H 鍛造1ピース 4.05kg詳細

 

SPOON SW388 16inch 7J offset+45mm PCD114.3mm-5H 鍛造1ピース 5.40kg詳細

SPOON SW388 16inch 8J offset+45mm PCD114.3mm-5H 鍛造1ピース 6.00kg詳細

SPOON SW388 15inch 6.5J offset+45mm PCD100mm-4H 鍛造1ピース 3.90kg詳細

SPOON SW388 15inch 6.5J offset+45mm PCD114.3mm-4H 鍛造1ピース 4.20kg詳細

SPOON SW388 15inch 6.5J offset+35mm PCD100mm-4H 鍛造1ピース 4.15kg詳細

 

WEDS SA97F 17inch 9J offset+20mm PCD114.3mm-5H 鋳造1ピース 9.30kg詳細

 

TAS TECMAG Type 211R 16inch 7J offset+40mm PCD112mm-5H 鋳造1ピース 8.45kg詳細

 

A-TECH SCHNEIDER DIMODA 15inch 6J offset+50mm PCD114.3mm-5H 鋳造1ピース 7.25kg詳細

 

Winmax club itzz GV01 15inch 7 offset+35mm PCD114.3mm-5H 鋳造1ピース 7.10kg詳細

 

DUNLOP DIREZZA RZS for GRAVEL 15inch 7J offset+33mm PCD114.3mm-5H 鋳造1ピース 9.00㎏詳細

 

上記の日本ブランドでありながら外国製のホイールは、日本国内で企画・デザインされて、生産は海外のメーカーに委託されたものと言ってよいものでしょう。

regamasterやSPOONの超軽量鍛造ホイールのブランドとして有名なDESMONDは、ロシア製、WEDSのSA97F、TASのTECMAG 211R、A-TECHのSCHNEIDER DIMODA、Winmaxのclub itzz GV01の4つのホイールブランドは中国で、DUNLOPのDIREZZA RZS for GRAVELは台湾で生産されているものです。

これらのホイールの重量計測結果を見てみると、鍛造製法で作られたDESMOND製ホイールは、ほぼすべて全て超軽量で、一部軽量認定となっているのに対し、WEDSのSA97F、TASのTECMAG 211R、A-TECHのSCHNEIDER DIMODA、Winmaxのclub itzz GV01の4つは、全て普通認定、リム径のサイズ的に見て重たい部類に入る物ばかりです。

※軽量ホイール・超軽量ホイールの定義はこちら

 

これらの重量データから見ると、海外製ホイールが重たいという訳ではなく、海外製ホイールの計測データに鍛造ホイールが少ないから、その結果、一般的な海外製ホイールが重たいように見えるだけなのかもしれません。

ですが、このことから、海外に鍛造ホイールを作る技術がないので、海外製ホイールに鍛造ホイールがないのかと思うのは早計です。

当サイトで重量計測データを公開していないだけで、イタリアのOZには鍛造ホイールがラインナップされていますし、日本以外、例えばアメリカで流通している大口径鍛造ホイール等はアジアで作られたものも多いと聞きます。

その一例がTECMAG等を販売するTASが扱っているルオーテ マルケジーニという鍛造ホイールです。

https://ruotemarchesini.com/

このホイールはフェラーリやマクラーレンなどの名門自動車メーカーからホイールの製造について指名を受ける台湾のSAIという会社で製造されているものです。

http://superalloyengineering.com/products/wheels/

 

アメリカで流通している大口径鍛造ホイール、通称アメ鍛に多く見られる鍛造ホイールの製造方法の一つに、プレスで圧縮済みの状態のアルミ合金の塊(ビレット)から、切削加工によってホイールを削り出す切削鍛造という手法があるのですが、マニシング用の機械さえあれば、外部より入手したビレットから鍛造ホイールを製造できてしまう時代なのです。

日本の軽量ホイールマーケットは、日系企業によって占められているから海外製の鍛造ホイールが少ないだけで、海外にその技術がないってわけじゃないと思います。

日本でも海外製の鍛造ホイールが多くみられる時代が近い将来にあるかもしれませんね。

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