ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.119 ポルシェ912
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第119回は、是非ともポルシェ911で飾りたいと探していたところ、とある自動車修理工場に古めなポルシェ911が停められているを見つけて早速撮影したのですが…
裏に回ってビックリ、911ではなくて912でした。
ポルシェ356の後継モデルとなる911は、1963年フランクフルトモーターショーでプロトタイプがデビューし、1964年から本格生産に入った901が源流となっています。
発売当初は開発コードと同じ「901」と称していましたが、フランスのプジョーが持つ商標権に引っかかったため「911」と改められたのだそうです。
356から911へのモデルチェンジにあたって、4割も価格がアップしてしまうため、それまでのマーケットを失うことを危惧してポルシェが用意したのが、911のボディに356最終型の水平対向4気筒のOHVエンジンを搭載した912だったのです。
ポルシェ912は、ダッシュボードは鉄板剥き出し、ステアリングはプラスチック製、メーターも911が5連であるのに対し3連と、正に廉価版という仕様でしたが、価格を356より少し安く抑えられただけでなく、エンジンが軽量であったため重量配分が911よりも良好で、操縦性に関してはむしろ優れていたともいわれているようです。
そんなポルシェ912は、最終的に1969年7月まで約3万台生産され、914に後を託して生産中止となりましたが、その内100台が日本へ正規輸入されているようです。
撮影を許可してくれた修理工場の人とお話しましたが、残存個体数が少ないため、今となっては廉価版の912の方が価格が高いものが多く、状態が良ければ4桁万円を超えるものもあるとのことでした。
911より珍しいってことだから、ある意味この企画にピッタリな車両であることは間違いありませんね。
そのポルシェ912が履いているホイールがこれ。
流石廉価版だけあって、結構シンプル。
メッキされている部分もありますが、もしかしてスチールホイールかもしれません。
フロント側の画像が不鮮明で分からないのですが、リアタイヤのサイズ表記は185/70HR15となっていますので、15インチホイールを装着しています。
PCDはポルシェ伝統の130mm-5Hです。
エンジンは4気筒ですが、ドライブトレーンは911と同じなのかもしれません。
4桁万円かもしれないと知ったら、触るのもちょっと怖くなり、早々にその場を退散した小心者の私なのでした。