ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.78 ポルシェ356C
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第78回も今年9月に訪れた首都高速の大黒パーキングエリアで撮影した、結構カスタマイズされたポルシェ356Cです。
911の先代モデルとなるポルシェ356は、ポルシェの名を冠した初のモデルとして1948年から1965年まで製造されたスポーツカーで、「356」の名称はポルシェ社内の開発コードから来たものなのだそうです。
その歴史は、アルミボディの2シーターのロードスターボディのプロトタイプで、まさしくポルシェの名を冠した最初の車であることから「ポルシェNo.1」と呼ばれた「ポルシェ356.001」から始まり、1948年から1955年の間、小変更を繰り返した356プレA、1955年から1959年まで生産された356A型、1959年から1963年まで生産された356B型、1963年から1965年まで生産され最終型となる356C型まで、17年もの間バージョンアップを繰り返して生産され続けていました。
今回撮影したポルシェ356は、車内にはロールバーが組まれ、前後バンパーレス、フロントのウインカーは非純正タイプに、リアガラスも穴開きのアクリルに、ボンネットフードも開閉ハンドル無しの皮ストラップで固定するタイプに換装され、かなり軽量化が図られているようです。
このポルシェ356に装着されているホイールは、そのデザインから356用ではなく911用を流用しているようです。
タイヤサイズを確認すると、フロントタイヤには185/55 R15、リアタイヤには205/50/ R15の文字が見て取れますので15インチとなっています。
年代的にポルシェ356の純正タイヤサイズが15インチということはないので、恐らく15インチサイズにインチアップするため、911用ホイールを流用したのだと思われますね。
さて、このポルシェ356を何故C型だと判断したのか?
それはPCD130mm-5Hだからです。
ポルシェ356はC型へのモデルチェンジを期に4輪ディスクブレーキが採用され、ホイールもPCD205mm-5Hから130mm-5Hに変更されているのです。
今回撮影したこのポルシェ356は、PCDが130mm-5Hであると確認できたのでC型と判断しました。
稀少なポルシェ356ですが、今回の個体の様にレーシーにカスタマイズされている車両も良いですねぇ~。