ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.114 ルノースポール・スパイダー
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第114回は、5月21日に訪れた首都高速の大黒パーキングエリアの直近取材で撮影したルノースポール・スパイダーです。
ルノースポール・スパイダーは、ルノーのモータースポーツ部門であるルノー・スポールが製造した初の市販車です。
1995年のジュネーブモーターショーで発表され、翌1996年から販売を開始、1999年までの4年間で1,685台が生産されました。
ルノースポール・スパイダーは、アルミスペースフレームとハニカム樹脂ボードで形成されたシャシーに、FRP製パネルでボディを構成し、プッシュロッド式ダブルウィッシュボーンのサスペンションに、2リッターDOHC16バルブエンジンをリアミッドに搭載した、ほぼほぼレーシングカーです。
もともとフランス国内でルノーが開催していたワンメイクレース、「スパイダートロフィー」用競技車両のロードゴーイングバージョンであったため、公道を走行するのに最低限必要な保安部品以外は、エアコン・オーディオといった快適装備はおろか、パワーステやブレーキブースターといった極々一般的な走行アシスト機能も備わらず、フロントスクリーンすらない仕様で発売されました。
後からフロントスクリーンと固定式三角窓を装備した仕様が発売されたため、フロントスクリーン無し仕様を「ソートバン(saute-vent)」、フロントスクリーン無し仕様を「パラブリーズ(pare-brise)」と呼んで区別しています。
日本へは「パラブリーズ」100台が輸入され、販売されたとのことです。
今回撮影した個体もフロントスクリーン付きですから「パラブリーズ」ですね。
日本に正規輸入された1台なのだと思われます。
そのルノースポール・スパイダーに装着されているホイールがこれです。
ルノースポール・スパイダーが履いているタイヤのサイズ表記を見ると、前後共に205/50R16でした。
ホイールは、恐らく純正だと思います。
このホイールのサイズについて、PCDゲージで計測してみたところ、PCD108mm-5Hとなっていました。
リム幅やオフセットについては、いろいろ調べてみたものの、具体的な数値は分かりませんでしたね…。
正規輸入されたもの以外に、独自に輸入された個体もあるでしょう。
そうは言っても、恐らく100台+@位しか日本に存在しないであろうレアなルノースポール・スパイダー。
その純正ホイール(たぶん)を撮影できた今回の大黒PA訪問は、大変満足な取材となりました。