ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.73 日産 B310サニー
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
昨年10月と今年の5月の合計2回、取材のために訪れた首都高の大黒パーキングエリアですが、今回ご紹介する日産B310サニーは、2020年10月の取材の時に見つけた車両です。
B310サニーは、前モデルであるB210サニーの後を受けて、1977年11月にモデルチェンジ、その後1981年まで製造されていました。
OHVでありながらレース用にチューニングされたものは、10,000回転で175馬力を絞り出すほどのポテンシャルを秘めたA型エンジン。
そのA型エンジンを搭載したB310サニーは、日産サニーという車種においては、最後のFRモデルであり、初代B110型同様、TSレースや富士フレッシュマンレースで活躍していました。
因みにTSカップというレースが今も開催されていて、そこにはB310サニーが参戦していると聞きます。
今回撮影したフロントスポイラーとオーバーフェンダーを装備したB310サニーは、まるでTSカップのサーキットパドックに停められているかのようです。
太いタイヤと共、にオーバーフェンダーの中に装着された特徴的なデザインの十字スポークのホイールは、往年の銘品SSR MK-Ⅱでしょう。
装着されているタイヤのサイズ表記を見ると、フロントがF210/490R13、リアがR230/500R13と見えますので、通常のタイヤサイズと異なる、所謂レース用レインタイヤを履いているように思えます。
ホイールの表リムはかなり外にせり出していますが、これだけホイールを外に出せるのはオーバーフェンダーを装着しているおかげなのでしょうね。
さてB310サニーのPCDなのですが…、この時の大黒PAでの取材ではゲージを持って行くのを忘れていたためPCDを実測していません。
旧車向けホイールサイズの情報を調べるのに最適な、レーシングサービスワタナベのウェブサイトで確認してみたところ、B310サニー用サイズが明記されていました。
https://www.rs-watanabe.co.jp/matching/nissan/
それによれば、前後共に13インチ、6J、オフセット+21mmでPCDは114.3mm-4Hとなっていました。
これはオーバーフェンダー無しの通常ボディでの適応サイズですから、今回撮影したオーバーフェンダーを装着したB310サニーに装着されているSSR MK-Ⅱは、もっとリム幅が太くて、オフセットが小さい値になると思われます。
B310サニーを街中で見かけることはもう殆どありません。
昭和の車であるB310サニーは、平成から令和にかけてその数をどんどん減らしています。
コンディションの良さそうなこのB310サニーが、これからもこの状態を保ったままでいて欲しいと思います。
これだけ綺麗なB310サニーを見ると、この車に対するオーナーさんの愛が感じられますのできっと大丈夫でしょう。