ATS RACE LIGHT 19inch 8.5J offset+49mm PCD130mm-5H重量計測結果
今回重量計測結果公開するのは、19インチとしては3回目、ATSというメーカーのホイールとしては初めてとなるRACE LIGHTです。
アウト・テクニッシェ・スペチアルツーベヘール (Auto Technisches Spezialzubehör)の略を社名としたATSというホイールメーカーは、1969年にドイツで創業され、かつてはF1グランプリにも自社ブランドで参戦し、その後もDTM(ドイツツーリングカー選手権)やユーロF3にレーシングホイールを、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンなどに純正ホイールを供給してきましたが、2008年4月以降はユニホイールズ・グループの傘下に入っています。
そのATSから発売されていたRACE LIGHTは、リムに「Motor Sport」という文字があることから、その名の通りサーキットユースも想定したホイールなのでしょう。
また、「Flow Forming」と言う文字もリムにあるので、インナーリム部のアルミ組織を延ばす加工であるフローフォーミング製法を採用し、鋳造ホイールでありながら、鍛造製法のように均一なアルミ分子構造のメタルフローが生成されたリム部を持つホイールなのです。
このホイールの重量を計測してみたところ、10.80kgとなりましたので、重量的には普通ホイールと認定しました。
ATS RACE LIGHT 重量計測結果
19inch 8.5J offset+49mm PCD130mm-5H(鋳造1ピースフローフォーミング製法 アルミバルブ付き、90gバランスウエイト付き)10.80kg
130mm-5HというPCDのサイズ設定から分かる通り、今回重量計測結果を公開したATS RACE LIGHTはポルシェ用のホイールです。
ポルシェ用のホイールらしく、ボルトホールの座面形状は球面タイプが採用されています。
19インチとは言え、8.5Jのリム幅で、フローフォーミング製法を採用し、RACE LIGHTという名前にも関わらず10kg越えは少し重たい気もしますが、ハイパワーのポルシェに使用するのであれば、この重量も問題ないのかもしれません。
またツーリングカー選手権で使用されるホイールは、国際自動車連盟(FIA)が定める規定により製法、サイズ、最低重量が規制されていることもあります。
もしかすると、このATS RACE LIGHTも発売当時のFIAの規定に則ったものになっているのかもしれません。
因みに、ATSのホイールは現在も阿部商会が扱っているようですが、このRACE LIGHTは、既に販売が終了しているようです。