ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.90 ダットサン 240Z 1972年第41回モンテカルロラリー総合3位入賞車
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
今回は、日産グローバル本社ギャラリーに展示されていた日産ワークスラリーカーのダットサン 240Zです。
この車両は1972年第41回モンテカルロラリー総合3位入賞車そのものです。
ドライバーのラウノ・アルトーネンの手により、1972年に開催された第41回のモンテカルロラリーで、総合3位に入賞したこの車両は、S30型のフェアレディZの中では、最も由緒正しい車両と言えるのではないでしょうか。
その証拠に、メーカーである日産が大事に保管し、大きなイベントやフェアレディに所縁のあるイベントが開催される時にしか展示されていないようです。
この車両の主要諸元が記載されたプレートを見ると、ワークスマシンだけあって、ノーマルの240Zと比べてかなりチューニングされていることが分かります。
S30型の240Zに搭載される、2.4リッターL24型エンジンは、ノーマルの状態で150馬力を発揮しますが、今回撮影した個体には7200回転で220馬力を発揮するエンジンが搭載されているようです。
おまけに車重は1050kgですから、現代の車両と比べても十分高性能な部類に入ると言えるでしょう。
ドアサイドの表記を見て気づきましたが、コドライバーは、あのジャン・トッドだったんですねぇ。
因みにジャン・トッドって人は、プジョーのラリーチームやF1のフェラーリの親分だった人で、つい最近までFIAの親分でした。
さて、話が逸れましたのでダットサン 240Zに話を戻します。
ダットサン 240Z 1972年第41回モンテカルロラリー総合3位入賞車が履いているホイールはこんな感じのホイールです。
いろいろ調べてみても詳細が分からなかったので、知り合いの日産関係者に聞いてみたところ、同じS30型フェアレディZで、S20エンジンを搭載するZ432の純正マグネシウム製鍛造ホイールと同じデザインのホイールだということが分かりました。
だとすると、このホイールもマグ鍛なのかもしれませんね。
そのホイールに装着されているのは、前後共に14インチ70のダンロップSP44というラリータイヤです。
経年劣化によりサイドウォールはひび割れだらけなのですが、かえってそれがこの車の歴史を感じさせていると思っています。
この車は単にレアというだけでなく、もはや文化遺産といっても良い存在ではないでしょうか。
機会があれば、またいつかどこかで、この車両をじっくり眺めてみたいものです。