ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.16 Gr.Aトヨタ セリカGT-Four ST205 1995年コルシカラリー優勝車(レプリカ)
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
しばらく続いていますが、第16回も東京青海にあるTOYOTA MEGA WEB内HISTORY GARAGEで、「WRC Rally Car 特別展示 –WRCを席巻した日本車-」(2019年1月16日-4月14日)に展示されていた車両を取り上げています。
今回はトヨタセリカGT-Four ST205型をベースとしてWRC参戦のGr.Aマシンとして仕立てられたGr.A TOYOTA CELICA GT-Four ST205です。
WRCにおけるトヨタの黄金時代を築き上げたST185型に続いて、1994年シーズン途中からデビューしたST205型は、車体の大型化だけでなくフロントサスペンションに採用したスーパーストラットのセッティングに手を焼いたという話しも聞かれていますが、結果的に1995年のコルシカラリーでの1勝のみ、後にTTE(チーム・トヨタ・ヨーロッパ)による車両規則違反により出場停止処分となり表舞台から姿を消してしまいます。
今回撮影したGr.A TOYOTA CELICA GT-Four ST205は、ディディエ・オリオールの手により1995年のコルシカで優勝を飾った車両のレプリカです。
レプリカだからか?それとも車両規則違反という暗い歴史からなのでしょうか、このGr.A TOYOTA CELICA GT-Four ST205は、明るい展示場内でななく、薄暗い通路の一角みたいなところにぽつんと展示されていました。
Gr.A TOYOTA CELICA GT-Four ST205は、ST185同様、この時代もTTEをスポンサードしていたOZ製のターマック用ホイールが装着されています。
それに組み付けられたミシュラン製ターマックタイヤには、195/50-R17という表示が見えますので、このOZのホイールは、17インチサイズであることが分かります。
同じグループAレギュレーションでも2001年シーズンのWRCに出場していた三菱ランサーエボリューション6が18インチタイヤを履いていましたので、1995年当時のグループA車両が、17インチのターマックタイヤを履いていることに驚きます。
オリジナルのST205型のセリカGT-FourがPCD100mm-5Hであるのに対し、Gr.A TOYOTA CELICA GT-Four ST205はST185型同様4穴となっています。画像がボケていて恐縮ですが、このホイールのPCDを計測してみたところ114.3mm-4Hでした。
このことから考えると、ST205型の先代であるST185型も恐らくPCD114.3mm-4Hだと考えられるのです。