ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.112 フィアット X1/9
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第112回も、先日4月23日に訪れた、首都高速の大黒パーキングエリアで撮影したフィアット X1/9です。
ここ最近、当企画「ホイールウォッチング」では、FIAT系の車両が続いていますね。
フィアットX1/9は、フィアット128ベースのスポーツ・スパイダーで、量産ミッドシップスポーツカーのパイオニア的存在です。
そのデザインは、カロッツェリア「ベルトーネ」が担当し、ランボルギーニ・カウンタックやランチア・ストラトスなどもデザインした、当時チーフデザイナーのマルチェロ・ガンディーニが手がけたものです。
X1/9という車名は、128ベースのスパイダーのプロジェクト名である「X1/9」をそのまま採用しています。
1972年12月の発売開始当時は、排気量1290㏄のエンジンからスタートしたフィアットX1/9ですが、1978年10月にはストローク拡大により1,498ccに排気量をアップし、1982年3月からは、デザインを担当したベルトーネのブランドとして販売され、最終的には1989年3月までに16万台以上が生産されました。
この車両が、1.3リッター版の前期モデルなのか、1.5リッター版の後期モデルなのかは分かりませんが、バンパーレスのレーシーな雰囲気が格好良いですね。
撮影した画像を見ると、タイヤサイズは175/60R13と表記されているので、13 インチタイヤを装着しています。
装着されているホイールは、アバルトのサソリの紋章のセンターキャップを付けたクロモドラです。
恐らくマグホイールなのだろうと思います。
持参したPCDゲージを当ててみましたが、この頃のFIATは、今と同じPCD98mm-4Hとなっていました。
量産ミッドシップスポーツカーであるフィアットX1/9は、お手頃な価格もあって、1970年台の日本でも結構見かけたのではないかと思います(流石にこの頃の記憶は無いのですが…)。
しかし、(私の記憶のハッキリしている)1990年台には急速に見かけなって行ったのは、コンディションを維持できる個体が少なかったからでしょうか。
1980年台後半には、量産型ミッドシップの立ち位置を、トヨタMR-2に奪われて、日本国内では殆ど販売されていなかったからかもしれません。
試しに中古車を検索してみたら、5-6台位しか引っかかってこないので、今日ではフィアットX1/9は、かなりレアな車種になると思います。
既にレア車種となってしまったこのフィアットX1/9が、コンディションを維持し、いつまでもあると良いなと思っています。