スタッドレスタイヤに組み合わせるのに、おすすめのアルミホイールは?
そろそろスタッドレスタイヤを準備する季節になりましたね。
新たにスタッドレスタイヤを購入するにあたって、それに組み合わせるホイールはどのようにものを選べば良いのか、悩んでいる人はかなり多いのではないでしょうか?
そこで今回はスタッドレスタイヤに組み合わせるのに最適なアルミホイールについて考えてみました。
スタッドレスタイヤに組み合わせるアルミホイールを選ぶ上で気を付けたいのは以下の3点になると思います。
1.洗いやすいデザインであること
2.価格が高くないこと
3.重量が軽いこと
第一のポイントは、洗いやすいデザインであること
当サイトの、「アルミホイールについてのリスク対策編」のページでも書いていますが、北国では雪道の融雪剤として塩化カルシウムを散布します。
この塩化カルシウムは雪を溶かしてくれる便利な存在なのですが、金属を酸化、所謂錆させてしまうのが問題なのです。
車のボディ塗装だけでなく、アルミホイールの塗装も痛め、腐食、塗装浮き、錆を発生させる厄介な存在でもあります。
そのため雪道を走行した後は、車のボディや下回りだけではなく、アルミホイールも入念に洗浄する必要があります。
アルミホイールの表面だけでなく、スポークやリムの裏側に付着した塩化カルシュウムも洗浄するためには、複雑なデザインではなく、シンプルなデザインのホイールの方が洗浄しやすいと言えるでしょう。
裏リムを洗浄するためには、ディスクタイプは避けて、より洗浄しやすいスポークタイプのアルミホイールを選択することをおすすめします。
第二のポイントは価格が高くないこと。
第一のポイントのところで、「雪道を走行したらホイールを入念に洗浄した方がよい」と書きましたが、北陸・東北地方や北海道に居住している方の場合は、冬場に雪道を走ることは日常となります。
このような地域にお住いの方々は、雪道を走行する度に入念な洗浄等やっていられません。
そのようなエリアで使用するスタッドレスタイヤ用のアルミホイールは、「ホイールの塗装は痛むものだ」と覚悟して、高価なホイールを使用することは避けた方が良いでしょう。
このような場合は、少しでも安価なホイールを選択することをおすすめします。
滑りやすい雪道を走行することは、色々な面でリスクが高まります。
そんなことを考えたら、あえて高価なホイールを選ぶ人はそもそも少ないとは思いますけどね…。
ここまで読むと、北国でスタッドレスタイヤに使用するアルミホイールはノンブランドの安い鋳造アルミホイールで構わないと思う人は多いのではないでしょうか?
ですが、それ以外にも注意する点があるのです。
では、第三のポイントを見てみましょう。
第三のポイントはホイールの重量が軽いこと。
一口に雪道と言っても、その状態は様々です。
中でも恐ろしいのは凍結路ではないでしょうか?
最近のスタッドレスタイヤの性能は向上していますが、テカテカの凍結路でブレーキを踏む時に、「タイヤロックしないかな?」と不安にならない人はいないでしょう。
自動車を減速させることにおいて、ブレーキやタイヤの性能以外にホイールの重量も大きな要因となります。
当サイトの、「軽量ホイールのメリット・デメリット」のページでも書いていますが、ホイールが軽量であれば減速しやすいのです。
軽量ホイールならば、アクセルを戻すだけで、より減速することができるのです。
凍結路を走行し、何か障害物を見つけて、アクセルから足を離し、ブレーキを踏む。この一連の動作において、ホイールが軽量であれば、通常のホイールと比べて、ずっと減速しやすいのです。
「あと数センチ手前で停止できていれば、大事な愛車を傷つけることがなかったのに…」なんて思わないためにも、ただ安いだけでなく、安いながらも軽量なホイールを選ぶことが大事だと思います。
これらのことを考えれば、スタッドレスタイヤに組み合わせるアルミホイールは、洗いやすいスポークタイプで、安価で軽量なホイールが最適と言えます。
ですが、軽量なホイールは大抵高価になりがち、安価で軽量なホイールなど存在するのでしょうか?
そう考えると、先ず鍛造ホイールはスタッドレスタイヤを組むホイールの候補からは外れます。
当然、鋳造ホイールの中から軽量なものを探すことになるでしょう。
そうなると、当サイトの「軽量ホイールの製造法」のページの中で、一歩進んだ鋳造製法として紹介した「フローフォーミング加工」によって製造されているホイールがおすすめとなります。
しかし、いくら鋳造ホイールとは言え、一手間かかるフローフォーミング加工のホイールはノンブランドのホイールと比べて少々値が張るのも事実です。
軽量な鋳造ホイールは安い値段で購入できるのでしょうか?
新品で購入すれば、フローフォーミング加工されたホイールは結構高価です。
ですが、オークションなどで、中古の少し古いモデルを購入すれば、それほど高い値段にはなりません。こ
れを機に、自分の車に合うホイールのサイズを理解して、スタッドレスタイヤ用に軽量な中古ホイールを入手することにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
具体的なホイールブランド名を挙げると、以下のようなブランドが、鋳造でありながらも軽量なアルミホイールでそこそこ安価に入手できるものに該当すると思います。
エンケイのRPF1、RP03、RS+M等、エンケイ独自のフローフォーミング加工であるMAT製法で作られたホイール、WedsのSA70やWORKの昔のEMOTINシリーズ、KOSEIのP1Racing、5ZIGENのFN01R-C、RAYSのグラムライツシリーズ等の鋳造ホイールも条件に適うホイールと言って良いでしょう。
是非、当サイトのアルミホイールに関する知識「サイズ情報編」をご覧いただき、ホイールのサイズに関する知識を深め、自分の車にあうホイールサイズを確認してみてください。
「スタッドレスタイヤに組み合わせるのに、おすすめのアルミホイールは?」以外にも、アルミホイールに関する豆知識を多数まとめています。
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