TOKYO AUTO SALON 2023 ホイールレポート 本編 国内メーカーの2023年新作ホイールについてレポートしています。
予告編でもお伝えした通り、世界最大級のカスタムカーイベントであるTOKYO AUTO SALON 2023に行ってきました。
TOKYO AUTO SALON2023では、WORK、BBS、共豊、TWS、KOSEI、MID、DUNLOP、WEDS、WATANABE、BRIGESTONE、ENKEI、YOKOHAMA、RAYS(取材順、タイヤメーカー含む)の13のホイールメーカー・サプライヤーを取材しました。
それ以外にTOM‘SとAUTOBACSのブースでも偶然新作ホイールを見つけたので、そちらも「本編」と題した今回の記事に含め、2023年新作ホイール情報をレポートしたいと思います。
それでは、今回取材して得られた新作ホイールの情報を明らかにしていきますよ~。
WORK
先ずは一最初に訪れた東ホールにあったWORKのブースから。
WORKブースにいたスタッフの方に、「スポーツホイールで2023年の新作はありますか?」とお聞きしたところ、残念ながら無いとのお答えでした。
スポーツホイールに関して言えば、WORK EMOTION ZR10に新色マットネイビーが追加されるとのことでした。
個人的な意見で恐縮ですが、この色結構良いと思います。
WORK EMOTION ZR10に新色マットネイビーを撮影して、WORKのブースを後にしたのでした。
この記事を書いていて気付いたのですが、昨年2022年に発売されたRS11の撮影を忘れるミスをやらかしていました…
BBS
次に訪れたのはBBSのブース。
2022年シーズンから、BBSは公式サプライヤーとして、F1全チームにマグネシウム鍛造ホイールを供給することになりました。
こちらが、その18インチ化されF1全チームに供給されているマグネシウム鍛造ホイールです。
2022年シーズンのF1ホイールの記事を書いていた当時から、F1のオフィシャルホイールをイメージした新作ホイールを、BBSが発売することを期待していたのですが、それもやっぱり出るようです。
こちらはブース正面に展示されていた「F1コンセプト」というプロトタイプホイールです。
いただいた資料には、「BBSの最高のテクノロジーを用いた新しいマグネシウム鍛造ホイール」とあります。
BBSは、これ以外にもう一つのプロトタイプホイールを展示していました。
それがこちら、「FORTEGA」という新素材を用いた「EV向けコンセプト」モデルです。
年々増加する車両重量、バッテリーを搭載するBEVが普及している最近は、更に顕著になっています。
そんな中、ホイールに求められるのは、増加する負荷に耐えられる剛性なのですが、「EV向けコンセプト」モデルに用いられた「FORTEGA」という新素材は、従来素材と比較して剛性はそのままに、強度120%、靭性103%にもかかわらず10%の軽量化を実現するものらしいです。
「FORTEGA」は、強いを意味するforteと、合金を意味するlegaを合わせた造語で、その詳細はお聞かせいただけなかったのですが、素材の配合比を変えることで、前述の特性を実現しているのだそうです。
市販に向けての課題はまだあるそうで、発売は1年半くらい先とのことでした。
その他には、「FR-D」の新加飾バージョン、「RP」の新色、この夏発売予定の「RT-X」、期間限定発売予定の「LM」のセレナイトブラウン×ブラックダイヤカットのバージョンが展示されていました。
BBSのスタッフの方の説明は丁寧で、プレス向けの資料を頂けるなどのご配慮に感激しながらブースを後にしました。
TOM‘S
BBSの裏にブースを構えていたTOM‘Sのコンセプトカーに、見慣れぬホイールが装着されているのを発見しました。
気になったのでスタッフの方に質問したところ、ブース裏の展示ラックに案内されました。
このホイールはGR Yaris専用の「TOM’S TWF-01」という切削鍛造ホイールで、TOM‘SのブレンボキャリパーやTPMSバルブに対応している18インチ、9J、+45mmサイズのホイールなのだそうです。
スタッフの方に、「TOM’S TWF-01」を製造するメーカーについて確認しましたが、コメントをいただくことは出来ませんでした。
この後中ホイールに移動して、最初の取材対象はAMEブランドのホイールを発売している共豊コーポレーションです。
共豊コーポレーション
共豊コーポレーションにも新作ホイールがありました。
デモカーであるGR Yarisにも装着されている「GALERNA REFINO」です。
グラベルホイールっぽいけど、そうではないとのこと。
「ガレルナ」とは、セーリングに必要な”突風”に由来し、順風も逆風もどんな力強い風も受け止めて自らの原動力にし、前に突き進むというコンセプトを表すブランド名なのだそうです。
カラー設定はハイパーシルバー、マットブラック、ブラックポリッシュの3色。
2023年1月中旬から発売されるようです。
それ以外には、AME TRACER GT-Vの新色が参考出品されていました。
撮影を忘れた白と、ゴールドとブロンズの3色で、今回の東京オートサロンの反響によって発売を決めるとのことでした。
AUTOBACS
中ホイールを移動中偶然見つけたのがAUTOBACSのオリジナル鍛造ホイールです。
19インチ、9J、オフセット+45mm、装着されているのがFK8シビックタイプRですから、PCDは120mm-5Hなのでしょうね。
特に上に展示されているレッドリムのバージョンは、FK8シビックタイプRの純正ホイールのイメージが再現できていて、とても良いと思いますねぇ。
次に訪れたのはTWSのブースです。
TWS
TWSブースでは2023年新作ホイールがまとめて展示されていました。
中でも一番気になったのは、中央に置かれ、いかにも軽量なスポーツホイール然とした「TWS Motorsport RS 339」。
現在開発中のモデルらしく夏くらい発売予定なのだそうだ。
新素材である6T66材を採用したT66-Fとは異なり、通常の6000番台のアルミ合金を素材としたホイールだとのことです。
あれっ?この話何だか既視感があるぞ…
昨年の東京オートサロンのホイールレポートを読み返してみたら、昨年も「TWS Motorsport RS 339」は展示されていて、殆ど同じことを書いているじゃないか。
恐らく、昨年発表されたけど、未だ発売されていないってことなんだな。
ブースにいたスタッフの方のお話では今年の夏に発売ということでしたので、とりあえず待ちましょう。
細かいことは置いておいて…、「TWS Motorsport RS 339」が発売されたら、当サイトの重量計測にて最軽量を誇るT66-Fにどれだけ迫れるのか?
今回の東京オートサロンで見つけた新作ホイールで個人的に一番気になったのが、相変わらずこの「TWS Motorsport RS 339」なのです。
早く重量計測する機会が欲しいです。
その他にも、新モデルと言いつつ、こちらも昨年お披露目されていた 「TWS exlete 310M Exe Monoblock」も展示されていました。
続いて訪れたのはMONZA JAPAN×KOSEIのブース
KOSEI
ここで見つけたのは、何故かホンダのセンターキャップを付けた19インチホイールがひっそりと展示されていました。
実はこれ新型ホンダシビックタイプR(FL5型)の純正ホイールなんです。
KOSEIのスタッフの方に確認したら、新型タイプRの純正ホイールはKOSEI製なのだそう。
このホイールはリバースリムのフローフォーミング製法で作られて、KOSEIはそれを作ることができるからなのだそうです。
KOSEIと言えば、オリジナルのK-1 Racingだけでなく、P1レーシングのホイールやDIREZZAのRSCとかも作っていることを知っていましたが、メーカー純正ホイールも作っていたんですね。
この他、目に付いたのが参考出品されていたこのホイール。
スタッフの方のお話によれば、通称「錦鯉」というものらしいのですが、なんともアバンギャルドです。
続いて訪れたのはMIDのブース
MID
ここでは、先頃雑誌でその発売を知った2023年新作ホイールであるRMP racing R25 plusとRMP racing R26を撮影。
どちらも17インチ以上のサイズはフローフォーミング製法でつくられているとのことでした。
続いてはタイヤメーカーのダンロップのブースです。
DUNLOP
その昔はDIREZZAブランドのスポーツホイールをリリースしていましたが、最近は…
ブース内を隈なく探してみましたが、今年もホイールのリリースはなさそうでした。
かわりに大好きなEKシビックを撮影してブースを出ました。
その後、訪れたのは昨年の東京オートサロンを欠場したWEDSのブース
WEDS
WEDSのブースでは、昨年12月20日付でWEDSのサイト内で発表されていた、2023年の新作ホイールSA-27Rを先ずは撮影。
続いて、最近ホワイトを新色として追加したSA-75R、昨年リリースされたものの撮影ができていなかったSA-99R、TC-105X GRAVEL、WEDS SPORTを撮影
WEDS SPORTは懐かしくていいですねぇ~
次はWATANABEです。
WATANABE
WATANABEブースの上にはバルーンが上がっていました。
これ結構目立っていたと思います。
新作ホイールがあるか分かりませんでしたが、Gotti MAGのキャンペーンをやっているみたいですね。
西ホールに移動して最初に訪れたのはタイヤメーカーのブリジストンのブースです。
BRIDGESTONE
スタッフの方に、「PRODRIVEとPOTENZAの新作ホイールは出ますか?」とお聞きしたところ、残念ながら無いとのお話でした。
ですが…、なんと…、往年の銘品であるSUPER R・A・Pの復刻版が発売されるようです。
トヨタのブースに、195/50R15のタイヤ付きのSUPER R・A・Pを履いたAE86が展示されていたけど、そういうことだったんだな。
1980年代後半のジムカーナ界を席巻していたSUPER R・A・Pの復活が待ち遠しいですねぇ~
続いては、ブース中央にポルシェのレース車両が展示されていたENKEIブースです。
ENKEI
ここでの情報収集対象は、年末に発表されたフェラーリF40用の鍛造ホイール「WPS 298 for F40」と、開発中のリリースがされていた「Racing Evolution RM-F1」の二つのブランドですが、ちゃんと展示されていました。
「Racing Evolution RM-F1」は、2023年夏に発売予定とのことでした。
ENKEIと言えば鋳造ホイールメーカーのイメージが強いのですが、鍛造ホイールも製造しているんです。
どうです?この「WPS 298 for F40」の横から見た画像。
スポークのうねりといい、肉抜きの穴といい、ちょっとした工芸品みたいですよね。
続いて、タイヤメーカーのYOKOHAMAのブースです。
YOKOHAMA
例年タイヤ以外にホイールだけの展示ブースを設けているYOKOHAMAは、タイヤメーカーの中で一番ホイールに力を入れているメーカーだと思いますね。
ブースにいたスタッフの方に、「2023年の新作ホイールはありますか?」と聞いたところ、残念ながら全くの新作ホイールはなく、ブース内に展示したあったデモカーにも昨年同様、ADVAN Racing Oni2 PROGRESSIVEとADVAN Racing RZ-DF2の2ブランドが装着されていました。
そして最後は日本の誇る鍛造ホイールメーカーRAYSのブースです。
RAYS
相変わらずRAYSのブースは広いです。
ホイールメーカーのブースとしては恐らく一番広く、圧倒的な数のホイールが展示されています。
そのため目当ての新作ホイールを自分で探すのは難しいと判断し、ブースに居たスタッフの方に「新作ホイールはどこに展示してありますか?」と最初に聞きました。
そうしたところ、「2023 NEW WHEELS」のラックに纏めて展示していますと案内してくれました。
ここで撮影したブランドは…
VOLK RACING G025LC
VOLK RACING NE24 19inch
VOLK RACING TE37XTR
VOLK RACING TE37SB SL
VMF 01 LIMITED EDITION
gramLIGHTS 57CR 2324 LIMITED
gramLIGHTS 57DR 2324 LIMITED
って感じです。
実はまだまだあるんですが、キリが無いし、記事の締め切りもあるのでこれ位にしておきます。
さて、これにて「TOKYO AUTO SALON 2023 ホイールレポート 本編」は終了です。
長文を最後までお読み頂いた方、まことに有難うございました。
近日番外編として、東京オートサロンで目に付いた車両と、それに装着されていたホイールのレポートを、それとは別に「GRカローラのホイール情報まとめ」をお届けする予定です。
しばしお待ちくださいね~