ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.25 シトロエンDS
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第25回は、積載車に乗せられていたシトロエンDSを都内某所で撮影しました。
シトロエン DSは、1955年にデビューし、1975年に生産終了するまでの間に145万台が生産されています。
「まるで宇宙船のようだ」と評される独特のデザインだけでなく、全後輪のサスペンションからステアリング、ブレーキまでを油圧で制御する「ハイドロマチック・システム」という先進技術を採用した名車でもあります。
1967年には、DSシリーズで最も大きなマイナーチェンジが行われ、それまで固定式の丸型ライトを左右に2灯ずつを配置する形状から、ガラスカバー付きの猫の眼のような4灯式コンビネーションライトに変更となりました。
この「猫眼」型のライトのうち、外側のライトはサスペンションと連動するようバーで連結されており、車体のピッチング挙動に連動し、常に水平(設定した光軸方向)を保たれる仕組みで、内側2灯(ハイビーム時のみ点灯を選択できるドライビングランプ)はステアリング角度に遅滞なく連動して左右に首を振って常に進行方向を照らすことが可能になっている、当時としては斬新な機構を有するヘッドライトだったようです。
今回撮影したシトロエンDSはこの「猫眼」型ライトを有することから1967年以降のモデルだと思います。
もう50年くらい前の車両なのですね~
ちょっと驚いたのがこのホイールです。
タイヤのサイドウォールの表示に180と15と微かに見えることから、ホイールサイズは15インチで、おそらくスチール製のホイールだと思います。
驚いたのは、5穴のハブボルトはかなり外に位置していることなのです。
積載車に乗せられた車両ということもあり、実際に計測したわけではないのですが、PCDは、少なく見ても120mm、もしかするとポルシェ並みの130mmはありそうな感じです。
ハブボルトを固定しているナット部分の形状もかなり特殊で、変わった形のスペーサーらしきものが挟みこまれています。
シトロエンDSのPCD値についてはいろいろ調べてみましたが判明せず・・・、どなたかご存知の方からの情報をお待ちしております。
その外観や機構だけでなく、ホイールについても、何から何まで規格外な感じがする、いにしえの名車という表現がぴったりなシトロエンDSでした。