何故PCDは114.3mmや112mm等中途半端な値なのか?

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PCDのいろいろPCDはメーカー・車種によって異なります。また、そのバリエーションは多彩です。

国産車の場合は、一部の例外を除き大体がPCD100㎜かPCD114.3mmになります。

海外の自動車メーカーに目を移すと、ポルシェはPCD130mmですし、BMWは殆どがPCD120mmです。

VW・Audiは、最近のゴルフやA3以上では殆どがPCD112mmになっていますし、メルセデスもVW・Audiと同じPCD112mmです。

その他、ボルボはPCD108mm、古いアルファロメオはPCD98mm、現在のアルファロメオ、オペルなど等はPCD110mmです。

自動車メーカー別PCD値については、別ページにまとめてあります。

是非下記のページをご参照ください。

※「自動車メーカー別、車種別PCD一覧 輸入車のPCDのバリエーションは豊富」はこちら

PCDの値が多彩なのは、各自動車会社の事情によるものと理解できますが、何故114.3mmや112mmのように中途半端な値なのでしょうか?

その理由を調べてみました。一部のPCD値は本来インチで表記されているよるものを、ミリメートルに換算しているから中途半端な値になるようです。

アルミホイールに関する知識「サイズ情報編」で「ホイールのサイズはミリとインチが混在している」と触れましたが、インチベースのPCDをミリメートル表記しているから、いかにも中途半端な数値になってしまっているのです。

国産自動車メーカーに広く採用されているPCD114.3mmは4インチ+1/2インチ換算ですし、プジョー・シトロエン、ボルボなどに採用されているPCD108mmは、厳密に言うと107.95mmで、こちらは4インチ+1/4インチになります。

シボレーなどの米国車に採用されているPCD120.65mmは4インチ+3/4インチ、ローバーやケーターハムセブン、昔のルノーに採用されていたPCD95.25mmは3インチ+3/4インチ換算となっています。

切の良い数字(100mm、110mm、120mm、130mm)のPCDは、最初からメートル法を採用していただけだと思われます。

インチ法を採用していたメーカー由来のPCDは切の良くない数字となってしまった訳なのです。

インチ表記に馴染みがないのですが、コンマ以下は10進法になっていないのが何とも不思議ですよね。

PCDに値についてはなんとなく整理できたつもりでいるのですが、以上で述べたもの以外のPCD98mmや112mmについて、何故そんな数値になるのか、当サイトでは調べ切れておりません。今後に期待しておいてください。

 

「何故PCDは114.3mmや112mm等中途半端な値なのか?」以外にも、アルミホイールに関する豆知識を多数まとめています。

こちらも是非ご覧ください。

※「アルミホイールに関する豆知識」はこちら

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