ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.121 日産 パルサーGTI-R
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第121回は、2023年9月17日に訪れた、首都高速の大黒パーキングエリアの取材で撮影した日産 パルサーGTI-Rです。
日産 パルサーGTI-Rは、年間5000 台以上生産の量産車で競われるグループA規定でのWRCへの参戦を織り込んで開発され、1990に発売されました。
WRC参戦目的で開発された日産 パルサーGTI-R には、4連スロットルバルブ付きで、230馬力を発揮する高度にチューンされたSR20DET型2リッターターボエンジンが搭載され、それまでの全日本ラリー参戦マシンであったU12型ブルーバードSSS-Rから熟成されたフルタイム4WDシステム「ATTESA」が移植されていました。
ボンネットには大型インタークーラーを収めた巨大なフードバルジ、リアには巨大リアスポイラーが装着されていて、その外観はかなり過激なものになっています。
そういった車でもあるので、今回撮影した日産 パルサーGTI-Rも、フロントグリルに取り付けられたA.P Rallyの補助燈や赤いマッドフラップ等ラリー車的な外観をしているのでしょうね。
それにしてもA.P Rallyの補助燈は懐かしいです。
その昔ラリーをやっていた時代に、自分も使っていましたから。
その日産 パルサーGTI-Rに装着されていたホイールがこれ。
ADVAN RacingのRGⅢです。
そのADVAN Racing RGⅢに履かされているタイヤのサイズ表記を見ると、205/55R15となっていますので、15インチサイズであると判りました。
PCDは100mm-4Hで間違いないでしょう。
ADVAN Racing RGⅢは、鋳造ですがフローフォーミングによってリム成形された軽量なホイールです。
ADVAN Racingのラインナップにおいては、RGという名称の由来となったレース・ジムカーナ等ターマックでの使用を想定したホイールになっています。
因みに、小さな車体にハイパワーエンジンを搭載した日産 パルサーGTI-Rは、WRCで活躍することを期待されていましたが、結果的には大きな成果を得られぬまま姿を消してしまいました。
その理由は、エンジンルームのスペース不足からくる冷却の難しさと、コンパクトカーベースであったため、タイヤハウスが小さく外径の大きなタイヤが履けず、トラクションに問題があったからだと言われています。
全日本ラリーに出場していた日産 パルサーGTI-Rは、ライバルの三菱 ギャランやスバル レガシィが15インチラリータイヤを履いているのに対し、14インチラリータイヤを履いていた記憶があります。
そのことを覚えていたので、日産 パルサーGTI-Rは15インチサイズのタイヤを履けないと勝手に思い込んでいたのですが、扁平率65%のラリータイヤと違って、扁平率55%の普通のタイヤなら15インチサイズのタイヤでも問題なく履けるんですね。
思い込みって怖いもんです…