そろそろ冬の終わりも見えてきた スタッドレスタイヤを外すなら…
雪がそれ程降らない東京都心でも、今年は既に2回も降雪に見舞われています。
不測の事態に備えて、愛車にスタッドレスタイヤを装備した人も多かったかもしれません。
でも、今は既に2月下旬。
早いところでは春の足音が聞こえ、スタドレスタイヤを外す時期も確実に近付いてきています。
そこで今回は「スタッドレスタイヤを外した時に何をすべきか?」といったことをまとめてみたいと思います。
以前書いた記事の内容と被りますが、スタッドレスタイヤを外したら、やるべきことは以下3点です。
・トレッド面のチェック、異物と残り山の確認
・タイヤとホイールをよく洗い、出来ればホイールをコーティングする
・空気圧を下げる
先ずはトレッド面のチェック
通常のサマータイヤと比較して、トレッドの凸凹が大きく、トレッド上に細かなサイプ(切れ込み)が入れられているスタドレスタイヤは、小石等の異物が噛み込みやすい構造になっています。
スタッドレスタイヤを車体から外したら、先ずはトレッド面を良く見て、異物が挟まっていないかを確認してみましょう。
稀に釘やビスの様な突起物が刺さっていたならば、エア漏れが無いかを確認し、漏れていれば、タイヤショップやカー用品店に持ち込んでパンク修理を行う必要があります。
スタッドレスタイヤは、必要に迫られて使用するわけなので、来年以降に「いざスタッドレスタイヤを使うぞ!」って思った時に空気が漏れていれば、使えずに困ることになるのです。
トレッド面の異物を確認するのは、こういった事態を翌年以降に招かないために絶対にやっておくべきことなのです。
また、既にトレッド面がすり減っていて、スタッドレスタイヤとしての使用の限界を迎えている場合もあります。
この時点で、翌年以降もスタッドレスとして使用できるかどうかを判断する必要もあるのです。
だから、スタッドレスタイヤを車体から外したら、入念にトレッド面を確認しましょう。
出来れば、トレッド面だけでなく、サイドウォールにも亀裂や切れ込みが無いかも確認した方が良いと思います。
次のポイントは洗浄
スタッドレスタイヤを使って走行するのは、主に雪道です。
この雪道には融雪剤(塩化カルシュウム)が撒かれていることが多く、この融雪剤がスタッドレスタイヤを履かされたホイールにとっての大敵となるのです。
「塩」の文字からわかる通り、融雪剤はホイールの塗装を痛め、腐食やサビを発生させる要因となり得るのです。
スタッドレスタイヤを履かされたホイールは、この融雪剤に晒されているリスクが高く、そのまま保管してしまうと、その間に腐食やサビが発生してしまう可能性も高くなります。
この融雪剤をしっかり落とす意味で、タイヤ部分やホイールの表部分だけでなく、ホイールの内側も洗剤を使ってしっかり洗浄する必要があるのです。
また、自動車の車体をワックス掛けするのと同じで、ホイールの塗装を良い状態に保つこと考えると、コーティング剤を塗布することが理想的です。
車体に取り付けられている時より、圧倒的にコーティング剤を塗布しやすいので、この際しっかり対応することをおすすめします。
最後に空気圧を下げて保管
スタッドレスタイヤを保管する前には空気圧を下げておきましょう。
大体規定の空気圧の半分程度が理想的とされています。
空気の圧力で膨らみ切っている状態のタイヤは、その分負担がかかっているので、使用しない期間は空気圧を下げることでその負担を軽減します。
使わない間は無駄に負荷をかける必要はないということなのです。
さて、この状態になったら、然るべき場所で保管することになりますが、その点については以前記事を纏めていますので、そちらを参考にしてもらえると嬉しいです。