TOKYO AUTO SALON 2020 ホイールレポート 国内メーカーの2020年新作ホイールについてレポートしています。
昨年、一昨年に続き、世界最大級のカスタムカーイベントであるTOKYO AUTO SALON 2020に行ってきました。
ちょっと出遅れて焦ったため、いつもは撮影するイベント会場のゲートを撮影していません。
世界中から車好きが集まるTOKYO AUTO SALONは、国内のみならず海外企業の製品も多く出展されていますが、今回はあくまで国内ホイールメーカーに限定してレポートするので、国内ホイールメーカー・発売元のブースが無い北エリアは行かず、東/中/西エリアの1から8ホールだけを見てきました。
因みに国内ホイールメーカー・発売元各社ブースの位置は、昨年開催のTOKYO AUTO SALON 2019の時と殆ど変わっていないのがちょっと不思議でしたね。
先ずは、東エリアの一番東端にブースを構えているWORKブースからレポート。
昨年のWORKのブースでは、キャンペーンガールではなく、酒屋のおっさん風の外人さんが出迎えてくれていましたが、今年はいないみたいです。
ですが、昨年と同じく「2020 NEW ARRIVAL」と、WORK新作ホイールが一挙に展示されていました。
スタッフの方に「今年の新作のスポーツホイールはどれですか?」と尋ねたところ、東京オートサロン2020の初日である1月10日に発売が発表されたばかりのWORK EMOTION ZR10であるとの回答が得られました。
WORK EMOTION ZR10について説明してくれたWORKのスタッフの方がおっしゃるには、これまでマット系のカラーからグロス系艶アリのカラーにシフトしたそうです。
そう言えば、確かに展示されていたZR10のホワイトもテカってましたね~。
因みにZR10は、Z=「ZEAL 情熱 熱意」、R=「RACING」、10=「10 SPOKE」を意味するものなのだそうです。
WORK EMOTION ZR10以外のスポーツホイールで2020年に発売予定のものがあるかと確認したところ、WORK EMOTIONの 鍛造モデル(プロトタイプ)も出品されていました。
その昔もWORK EMOTIONには、鍛造1ピース版が存在していたので、「このホイールはその復刻版なのか?」と尋ねたところ、復刻版ではなく新たにデザインしたもので、一層の軽量化のためスポーク部分に肉抜きを施しているのが特徴だそうです。
因みにこのホイールは、切削により製造した切削鍛造ホイールなのだそうです。
このホイールは、現時点では市販されていませんけれど、反応次第では市販の可能性ありとのことでした。
楽しみですね~。
続いて訪問したのは、同じく東エリアのBBSのブースです。
BBSブースでは実際にF1に装着されていたマグネシュウム鍛造ホイールを手で持つことができるようになっていました。
1995年シーズンのF1に出場していたフェラーリ412T2に使用されていたモデルで、サイズは13インチ、13Jのものです。
実際手に取ってみた感じでは、恐らく3~4kg程度しかないと思われます。
当サイトの軽量ホイール・超軽量ホイールの定義は、あくまで市販車用のホイールについてものですが、これに当てはめて考えてみると、13インチならば3kg台で軽量ホイールとなります。とは言え13Jもの太さのリム幅を考えると、超軽量の上の超々軽量ホイールといっても過言ではないと思います。
スタッフの方に「今年の新作のホイールはどれですか?」と尋ねたところ、2020年夏ごろ発売予定のRE-V7と、新作ではないがLMにリムの新色追加(ブラックブライトダイヤカット)があるとの回答が得られました。
結局昨年の東京オートサロンの時点で2019年夏ごろ発売予定とされていたRE-V7は、1年遅れの発売予定に変わったということですね。
中エリアに移動して、最初に見たのはTWSのブースです。
フェラーリが何台も並べられていて、高級感溢れるブースになっていましたね。
「2020 New Models」と表示されたコーナーに、
TWS Exspur RN2+udm、TWS Exspur EX-fmⅡ、TWS Motor sport RS 317の三点が今年の新作として展示されていました。
ブースにいたスタッフの方に、「この内一番軽いのは何?」と聞いてみたところ、21インチという大口径サイズながら7000系のアルミ合金の素材を使ったRN2+udmが一番軽いだろうとの話でした。
TWS Motor sport RS 317は2020年の新作と言いながら、昨年のオートサロンで既に海外専売モデルとして展示され、2019年中には先行発売までされていましたので、今年も何かないかと探してみたところ…、
ありましたよ、今年も海外専売モデルのTWS Motor sport GT283が(カッコイイ!!)。
RS 317同様、こちらもゆくゆくは国内販売がされるのでしょうか?
期待して待っていましょう。
続いて、同じく中エリアにブースを構えるWedsに足を運びました。
Wedsのブース担当者に、2020年の新作スポーツホイールについて尋ねると、TOKYO AUTO SALON 2020開幕日にあたる1月10日にリリースされたWeds SA-25Rと切削鍛造モデルのFZ-3が2020年の新作とのことです。
昨年TOKYO AUTO SALON 2019でトリプル5本=15本スポークのWeds SA-35RとFZ-1を新作として公開していますが、今年リリースされた後継モデルを見る限り、ツイン5本スポークがWedsのトレンドなのかもしれません。
因みに昨年FZ-1と併せて展示されていたFZ-2は既に5本ツインスポークでしたけどね。
他に何かめぼしいホイールは無いか?とWedsのブースを色々探していたところ、ありましたよ、何故かブースの陰に隠れるところに意外な新作が…。
GR Garage専売品、トヨタスープラを最もよく知る男、脇坂寿一プロデュースの11Rです。
このホイールは鍛造でGRスープラ専用に拘りぬいた逸品なのだそうです。
GR Garage専売品だからでしょうか、ブースの陰にひっそり展示しなくたって良いのに…と思いましたよ。
中エリアの最後にダンロップのブースを覗いてみたのですが、ホイールの展示は特に無し。
いろいろ探しましたが、見つかったのはブースの裏手にドラえもんがいるくらいでした。
但しこのドラえもん、海外から来た方も含め家族連れの皆さんから大人気。
撮影の順番待ちがすごかったです。
昨年11月開催の東京モーターショーのダンロップブースにもいましたけど、その時のポーズと違うので別な個体だと思われます。
西エリアに移動して、最初に訪れたのはブリジストンのブースです。
タイヤメーカーだけあってホイールの展示はこじんまりしていました。
今年はPRODRIVEブランドに新色追加がある程度で、POTENZAブランド共に今年の新作ホイールは無いそうです。
因みに、追加の新色は、画像右端下のPRODRIVE GC-012Lのブロンズっぽい色なのだそうです。
ブースに隣接するステージでトークショーをやっていたため、かろうじて撮影したのがこの画像、何とも中途半端な絵になってしまいました…。
続いて、訪れたのはENKEIのブースです。
隣接するENDLESSのブースにも昨年発売されたRacing GTC02を履くA90スープラが展示されています。
ENKEIのブースでは、既に昨年発売済みのRacing GTC02だけが新作扱いで、それ以外は既存モデルの新色をプロトタイプとして展示してある程度でした。
昨年のENKEIブースも新作はあまり展示されていませんでしたが、今年も同様です。
TOKYO AUTO SALONでは新作を発表しないというのがENKEIの方針なのでしょうかね?
これだけ車好きの人が集まるイベントは他にないので、なんだか少し勿体ない気がするのは私だけでしょうか…。
続いてタイヤメーカーの横浜ゴムのブースを訪れました。
他のタイヤメーカーとは異なり、こちらはタイヤ用のブース以外にホイール専用ブースを毎年設ける力の入り様。
ここでスタッフの方に2020年の新作ホイールを聞いたところ、「デザインの新作は無い」、「サイズとカラー追加のみ」と言いながら、ADVAN Racing GTに追加された19インチは、コンケーブかつスポークのサイドカットが入り、その名もbeyondが入ったものに進化していました。
サイドカットは力のかかるスポーク中央部にはなく、スポークと、センターパート・リムの接合部分のみ、応力計算の結果に基づき施されているとのことです。
最後にRAYSのブースを訪問しました。
RAYSブースの展示は「NEW PRODUCTS」と赤字で注記された新作ホイールが相当数あり、おまけに、ここは来場者が多く、ブース担当者を捕まえて詳しい話を聞くのが厳しいので、細かいコメントは控え、撮影した新作ホイールの画像(全てじゃないですけれど…)をアップするにとどめたいと思います。
展示ホイールの裏に「NEW PRODUCTS」のプレートがあるものが新作だと思うのですが新色追加も同じ扱いになっているみたいです。
RAYSの新作ホイール多く、その数は他メーカーを圧倒していますね。
最後にRAYSブースでの収穫です。
これまでさんざんレンコンホイールと呼んでいたこのホイールの名前がわかりました。
「RAYS RW-LM1 MF19」という名称の様です。