ホイールを買い足す時はご注意ください。色が微妙に違うことがあります。
ホイールは、ある意味消耗品なので、使用している間に曲がったり、割れたりします。
ですが、1度に4本すべて曲がったり、割れたりする訳ではないので、大抵1本か2本を買い足すことになるのです。
この時注意が必要なのは、例え同じブランドの同じ色のホイールを買い足したとしても、買い足したホイールの色が、既に持っているもホイールの色合いと微妙に異なることがあるということです。
買い足したホイールの色が異なる理由
理由その1:既に持っているホイールの色が褪せてしまっているから。
車両がガレージで保管されていなければ、車体に取り付けられたホイールは、365日24時間屋外に晒されています。
ホイールの塗装は、当然耐久性を考慮しているものになっているのですが、それでも紫外線や雨、埃に晒されるよって、輝きを失い、徐々に色も褪せていくものなのです。
そこに工場から出荷された直後の新品ホイールを組み合わせてみると、カラーコードが同じだとしても、何だか違う色みたいに見えても不思議ではありません。
これまで数多くのホイールを見てきましたが、その傾向が顕著なのはゴールドや蛍光色のホイールで、これらは色あせによる経年劣化が激しいです。
クロームメッキのホイールも長年使用して輝きが失せたものと、ピカピカの新品ホイールでは釣り合いが取れないでしょうね。
理由その2:被膜によるカラーリングは生産ロットによって微妙に色味が異なるから。
ホイールはカラーコードによって管理されている塗料によって色づけされているものだけではありません。
クロームメッキやアルマイト加工の様な電解処理による被膜で色付けしていることもあります。
この被膜による色づけは、生産ロットの違いで微妙に色が違うことが多いのです。
メッキは表面処理の一種で、ホイールに関しては、アルミ表面に金属の薄膜を被覆するもの、アルマイト加工は、電気分解によりアルミニウムの表面に酸化皮膜をつけたものです。
どちらも金属表面に被膜をつけるもので、塗装によるカラーリングではないのです。
塗料はカラーコードで厳密に管理されていて、工場集荷時点では生産ロットによる差を生じさせ難いのですが、被膜によるカラーリングは、電解液や電流の微妙な違いによって仕上がりに微細な差が生じてしまいますし、アルマイト加工に用いられる染料の浸透具合も変わるのです。
これら表面処理によるカラーリングは、塗料によるカラーリングに比べ、色味に変動を及ぼす要因が多いことから、生産ロットで微妙な差が生じるのだろうと思っています。
これまでの経験上、アルマイトの中でもブラックはそれ程差がないのですが、ブロンズアルマイトのホイールは、同じブランドのホイールであっても、生産時期が違えば、色も微妙に違うことが多かったです。
このようなことを考えると、買い足したホイールが、既に持っているホイールの色とマッチする確率は結構低いのかもしれませんね。