最適なタイヤ・ホイール保管方法 タイヤ保管サービス編
「2019年7月は、記録的に日照時間が少ない」というニュースを最近頻繁に見かけます。
何でもこれ程の日照時間の少なさは、平成の米騒動があった1993年以来のことのようで、確かに雨ばかり続いている気がしています。
以前、「ホイールにも気を使った方が良いですよ! 自宅での正しいタイヤの保管方法は?」というタイトルの記事を掲載していますが、タイヤ・ホイールにとっての大敵、紫外線を避けられるという意味では、日照時間が少ないことは良いことなのですが、もう一つの大敵、湿気を避けるという意味では、長雨は有難くない状況です。
https://lightweightwheels.jp/2018/12/01/how-is-the-correct-tire-stored/
自宅敷地内やベランダで野晒しにせざるを得ない昨今の住宅事情では、これだけ雨が続くと、手持ちのタイヤ・ホイールの傷みが気になるところです。
そんな悩みをかかえる皆様に向けて、今回はタイヤ・ホイールの理想的な保管方法とも言えるタイヤ保管サービスに関する情報をまとめてみました。
〇タイヤ保管サービスを行っている業者
オートバックスやイエローハット等の大手カー用品店、タイヤショップや自動車ディーラー、ガソリンスタンド等で、タイヤ保管サービスを行っているところが多いようです。
ですが、これらに該当する店舗全てがタイヤ保管サービスを行っている訳では無く、例えばオートバックスは一部の店舗でしかタイヤ保管サービスを実施していません。
また、料金設定も店舗毎に異なっているようです。
タイヤ保管サービスを提供している業者の自社倉庫に保管するのではなく、別会社が運営する倉庫に預けるのが一般的なようです。
保管先を確保できないため、全ての店舗ではタイヤ保管サービスを提供できないのだと考えられます。
保管先の倉庫の料金は、その倉庫が建っている立地で左右されます。
土地の値段が高いほど、保管料は高くなりますので、都市近郊になればなるほど、料金は少しずつアップする傾向にあります。
東京都内ともなれば、当然保管料は割高にならざるを得ないので、タイヤ保管サービスの料金は店舗毎に設定されているのでしょう。
〇タイヤ保管サービスの料金例 一か月当たり4本1セット1500円前後?
店舗によって異なり、バラツキはあるのですが、ネット上でいろいろ調べてみると、タイヤ保管サービスの料金は大体4本1セットあたり、月に1500円前後になるようです。
タイヤのインチ数が大きかったり、SUV用タイヤの様に容積が大きくなると、タイヤ保管サービス料金もアップする仕組みです。
一般的なサイズの夏用タイヤとスタッドレスタイヤを1セットずつ所有し、常にどちらか一方をタイヤ保管サービスに預けていると想定すると、年間1万8千円程度ということになります。
〇タイヤ保管サービスのデメリット
これらタイヤ保管サービスでは、店舗で保管している訳ではないので、どの業者も自由にタイヤ・ホイールも持ち出したり、運び入れたりすることはできません。
あらかじめ指定した日時に倉庫から出庫する、または入庫することになるので、自由に持ち出し、持ち込みをすることはできないのです。
大抵は、10日から2週間以上前の予約が必要になっているようです。
また、交換も出入庫の際に業者に料金を支払って実施してもらわねばなりません。
その費用は、(恐らくタイヤローテーションと同程度だと思われるので)タイヤ交換1回あたり2千円(税別)程度といった感じになると思われます。
上記にデメリットを挙げましたが、夏タイヤからスタッドレスタイヤ、スタッドレスタイヤから夏タイヤ、計2回の交換工賃を含めて年間2万4千円、一ヶ月当たり2千円程度で利用できるのは魅力だと思います。
自宅敷地内やベランダに野ざらしにすれば、タイヤ・ホイールは痛むばかりか、盗難の危険性もあります。
そういったことを考えれば、一ヶ月当たり2千円という料金は、それ程高いとは言えないのではないでしょうか。
ただし、世の中には、夏用タイヤとスタッドレスタイヤを1セットずつ所有している人ばかりではないのです。
人によっては数セットのタイヤ・ホイールを持つ人もいるでしょう。
例えば、サーキット走行をする人、ラリーやダートトライアル、ジムカーナといったナンバー付き車両で参加する競技を行っている人等です。
この様な人たちは、練習用タイヤとか、雨天時走行用タイヤとか、ここぞという時に使用するソフトコンパウンドの勝負用タイヤとか、数種類のタイヤ・ホイールを数セット所有していることも少なくありません。
数セットのタイヤ・ホイールを頻繁に出し入れしたりするだけでなく、この様な人たちにとってはタイヤ交換なんてお手の物なのですから、その都度料金を払って交換してももらうことになるのであれば、タイヤ保管サービスを利用したいとは思えませんよね。
そこで、次回はこの様な人たち向けに最適なレンタル収納編をアップします。