TAKECHI PROJECT RACING HART CP-F Tune R 17inch 8J offset+34mm PCD114.3mm-5H重量計測結果
RACING HART CP-F Tune Rは、裂開スピニング製法を用いて、リム部分を鍛造とし、軽さと強さを両立させることを目指した鍛造リム2ピースホイールです。
2ピース構造を採用することで、1mm単位でオフセットを選択することができるので、より好みのセッティングを実現することを可能にしています。
以前に重量計測結果を公開した、RAYS VOLK Racing GT-P同様、リム部分は鍛造製法、ディスク・スポーク部分は鋳造製法なので、このホイールも鍛造と分類して良いのか、鋳造と分類すべきなのか、かなり迷う存在です。
このホイールを計測してみたところ、8.80kgになりましたので、重量的には普通のホイールと認定しました。
TAKECHI PROJECT RACING HART CP-F Tune R 17inch 8J offset+34mm PCD114.3mm-5H鍛造リム2ピース アルミバルブ付き、バランスウエイト無し)8.80kg
リム部分だけを鍛造で製造し、ディスク・スポーク部分を鋳造とする製造方法は、RAYS VOLK Racing GT-PやTAKECHI PROJECT RACING HART CP-035R(鍛造1ピースのCP-035とは別のホイール)でも行われたアプローチです。
思うに、2000年代前半、鍛造1ピースホイールにはオフセットサイズの設定に制約があったのかもしれません。
今でこそコンケーブ(concave:凹面、擂鉢)形状の鍛造1ピースホイールは多数存在していますが、それが一般的ではなかった時代に、ディスク・スポーク部分を奥に移動できないまま、マイナス側のオフセット値の小さい、もしくはプラスオフセット値のホイールを製造すると、ハブ接合面のアルミの肉厚が過大にならざるを得ません。
コストの高い鍛造製法をせっかく採用しても重量面ではメリットを得られないため、オフセット設定が自由な2ピース構造を採用しつつ、少しでも軽量に、また回転方向の慣性を減じるために、リム部分だけに鍛造製法を採用したのではないか?と推察しています。
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