ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.47 Gr.Bトヨタ セリカ ツインカムターボTA64 1985年サファリラリー優勝車
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第47回は東京青海にあるTOYOTA MEGA WEBのHISTORY GARAGE内に展示してあったグループB参戦車トヨタ セリカ ツインカムターボです。
Gr.Bトヨタ セリカ ツインカムターボTA64は、1982年に200台を販売することでブループBホモロゲーションを取得したTA型のセリカGT-TSをベースにTTEにより開発され、1984年と1986年はビヨルン・ワルデガルドにより、1985年はユハ・カンクネンにより、サファリラリーを三連覇しています。
シンプルなFRならではの信頼性と軽さを武器に、耐久性の高いアフリカのラリーイベントに的を絞って参戦することで、ミッドシップや4WDのグループB時代のモンスターマシン達を相手にしながらサファリ3連勝とアイボリーコーストの優勝により、計6勝した名車なのです。
今回撮影したのは、1985年にユハ・カンクネンの手によりサファリラリーで優勝した車両そのものです。
許容される改造範囲の広いグループB参戦車両として開発されるにあたり、ベースとなったセリカ1800GT-TSからの変更点を挙げると、
見えないところでは、エンジンを直4DOHCターボ1791ccから、KKK製のターボを2基装着した2090ccツインターボとして、強敵ひしめくグループBに対応するため強化され、出力向上したエンジンを冷やすためにトランクリッドにはオイルクーラーを備えられているそうです。
外観上の変更点は、ベースとなるセリカ1800GT-TSのリトラクタブル式のヘッドライトが固定式に変更され、シビエの補助燈が追加されています。
樹脂製オーバーフェンダーの中には、この時代のWRCを代表するコンペティションホイールであるスピードラインにピレリのタイヤが装着されています。
リアホイールのデザインは、オーバーフェンダーの淵のギリギリまで外に出すために、今風に言うとコンケーブ形状になっているのが特徴的ですね。
残念ながら規制線で仕切られていたため、接写や測定が出来ていないためタイヤサイズやホイールのPCD値については正確には分かりませんが、そのPCDについては、ベースとなったセリカ1800GT-TSが発売されていた時代を考えると114.3mm-4Hではないかと思っています。
この時代を代表するコンペティションホイールであるSPEEDLINEは、今見ても恰好良いですね~