ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.132 ホンダ S800 全日本ラリー新城ラリー2023参戦車両
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第131回に続き第132回も、2024年1月12日から14日まで、幕張メッセで開催されていた東京オートサロンで見つけた車両を採り上げます。
ホンダブースに展示されていたホンダ S800です。
プロの整備士を育成するホンダ学園 関東校の学生により、「技術力の向上」「マナー・マインドを身に付ける」ことを目的に、全日本ラリー参戦を目標とした「S800ラリープロジェクト」にて作製され、最終的には全日本ラリーの新城ラリー2023に出走し、無事完走を果たしたものなのだそうです。
でもって、これがホンダS800に装着されているホイールです。
ダンロップDIREZZAのSタイヤが組まれた黒いホイールは、恐らく鉄チンの純正ホイールではないでしょうか?
何せ、ホンダS800のホイールは、13インチ、PCD130mm-5Hですから、そのサイズの特殊性から、社外品のホイールは稀少なので、純正の鉄チンホイールだと判断した次第です。
そのホイールにみっちりはまり込む様にして見える、フィン状のアルミの物体は?
前後のホイールともにこのような状態なので、最初はインホイールモーターか何かだと思い込んでいたのですが、これは冷却用のフィンを備えたアルミ製のドラムブレーキでした。
S800の生産は1965年から開始され、1970年に終了するのですが、生産時期によって複数タイプが存在するそうで、発売当初チェーン駆動だったものが、中期にリジットに変更され、
後期にはフロントブレーキがドラムからディスクへと変更されたようです。
この個体は1966年製らしいので、前後共にドラムブレーキなのでしょう。
いろいろ調べてみたら、冷却フィンを備えるアルミ製のドラムブレーキは、古くはメルセデスの純正品として採用されていたり、ホンダのN-ONEやダイハツ コペン、スズキアルトワークス等、最近のドラムブレーキ装着車用のアフターマーケット品も存在するようです。
今回の記事を書くためにいろいろ調べた結果、ドラムブレーキの奥深さを知って驚く私なのでした…