ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.97 フォーミュラワン選手権参戦車 LOTUS HONDA 100T
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第97回は東京青山のホンダ本社ビル1階、ウェルカムプラザに展示されていた1988年のF1への参戦車両、LOTUS HONDA 100Tです。
LOTUSのシャシーにHONDAのエンジンが搭載されたのは1987年の99Tからで、この年のドライバーラインナップはアイルトン・セナと中嶋悟でした。
翌1988年にドライバーはネルソン・ピケと中嶋悟のコンビに変わり、その年に投入されたマシンがこの100Tで、今回撮影したのは中嶋悟がステアリングを握った車両そのものです。
スペックシートの画像の通り、LOTUS HONDA 100Tは、僅か540kgの車体に水冷4ストローク、80度V型6気筒ツインターボで600馬力以上を発揮するとされるRA168Eエンジンを搭載しているのですから、その速さが想像を絶することは確かだと思います。
ですが、当時は前年に使用していた99Tのアクティブサスからパッシブサスへの変更や、ロングホイールベースのシャシー投入等、試行錯誤をしている最中であったため、戦闘力の高いホンダエンジンを搭載していても最上位は3位3回にとどまり、上位に進出することが難しかったようです。
さて、このLOTUS HONDA 100Tに装着されているホイールはというと…、
OZ Racingですね。
2022年からレギュレーションでF1に使用されるホイールは、BBSに統一されてしまいましたが、その前年2021年時点においてもF1装着ホイールシェアナンバーワンであったOZ Racingのホイールであることが分かります。
2021年 F1チーム採用ホイールメーカー一覧 フォーミュラーワン採用シェアNo.1のホイールメーカーはどこだ? その2
日本人初のF1ドライバー中嶋悟の出現と、ホンダエンジンの活躍によって、1980年代後半に日本中がF1ブームに沸きました。
そのブームのど真ん中に存在していた、このLOTUS HONDA 100Tは、正に伝説といって良い存在なのだと思います。
FL5型シビックTYPR-R、S660、そしてこのLOTUS HONDA 100Tと、当企画「ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集」ではホンダの車両が続きましたが、次回もホンダ車です。
次回はさらなる伝説のF1マシンが登場する予定です。