ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.72 トヨタ スポーツ 800
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
今回は先ごろ2回目の取材で訪れた首都高の大黒パーキングエリアで見つけたトヨタ スポーツ800です。
トヨタ スポーツ 800は、1965年から1969年にかけて、3131台が製造された小型のスポーツカーです。
軽自動車規格のスポーツカーで同時代に存在したライバル、ホンダS600と比較すると、トヨタ スポーツ 800は、パブリカ用U型エンジンの排気量を拡大し790㏄とし、ツインキャブレターを装着したとはいえ、搭載された2U型エンジンは45馬力と非力でしたが、580kgの超軽量と、CD値0.35を誇る空力ボディのおかげで155 km/h の最高速度を達成していました。
同じ頃発売されていた日産ブルーバード1600SSSの最高速が160kmだったらしいので、当時としてはかなりの高性能ぶりだったことは明らかでしょう。
でもって装着されているホイールです。
装着しているタイヤのサイズ表記は、フロント側が155/70R12、リア側が165/70R12と見えます。
そのタイヤが装着されている8スポークホイールは、三つ羽の鶴のトレードマークからレーシングサービスワタナベのものであると分かります。
PCDゲージをホイールナットの頭に当てて計測してみたところ、今一つあやふや感じでしたが、114.3mm辺りを指示しているように見えました。
本来の計測の仕方は、車体からホイールを外した状態で、PCDケージをハブボルトが通る穴にしっかり差し込んで行うものです。
ホイールナットの頭に当てて計測しても、撮影する段階では本来の数値からずれてしまうこともあるので、帰宅後レーシングサービスワタナベのウェブサイトで確認してみたところ、トヨタ スポーツ 800用サイズが明記されていました。
https://www.rs-watanabe.co.jp/matching/toyota/
それによれば、フロントリア共に12インチ、5J、オフセット+28.5mm、PCDは110mm-4Hとのことです。
PCD110mm-4Hなんてサイズは、最近は見かけることがありません。
トヨタ スポーツ 800のホイールは、平成初期のダイハツ車にも使われていたPCD110mm-4Hの源流と言った感じなのですかね。