アウトリップっていうホイールセッティングを知っていますか?

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リムズマガジンVol.2を読んでいて初めて知ったのですが、ホイールセッティングにはツライチに加えて、ツラウチやアウトリップっていうのがあるんですね。

 

ツライチは当然知っていましたが、ツラウチとは、ツライチを超えて更にホイールを外に出したいけど、そうするとサスペンションがストロークしてフェンダーに干渉しちゃうから。キャンバー角を付けることでかわしている状態のことらしいのですが、これって単に一昔前にあった「鬼キャン」ってことじゃないんですかねぇ?

 

アウトリップとは、引っ張りタイヤを組んで、ホイールのリムだけをフェンダーから突出させるテクニックって紹介されていましたけれど、リムズマガジンVol.2の事例画像では、ホイール最上部のリムが完全にフェンダーから飛び出ています。

 

最近見かけたこちらの車両のホイールセッティングもキャンバー角が大きくつけられていますが、リムがフェンダーから突出していますので、ツラウチというよりアウトリップという状態です。

 

アウトリップの例 その2

アウトリップの例 その1

 

ホイールのリム最上部、そのフランジ部分が丸ごと外に出た状態で、少しでもサスペンションがストロークすれば、ホイールのリムがフェンダーを直撃する、場合によってフェンダーだけでなくホイールやタイヤを破損しかねないという恐ろしい状況ですね。

 

ネットで調べてみたら、アウトリップにするためには、「サスペンションのストロークを制限することが必須」みたいなことが書かれていましたが、サスペンションがストロークしない車両の恐ろしさを理解できないのでしょうか…

 

法的には「ホイールの中心から、前方30度、後方50度の範囲でタイヤ・ホイールが少しでもはみ出していれば、保安基準に不適合」とされるので、アウトリップは法的に完全にアウトです。

 

サスペンションのストロークを規制してホイールをアウトリップさせることは、車両の操縦安全性を損ない、そのことにより重大な事故を引き起こしかねない危険な行為だとも思います。

 

そもそも保安基準に適合しないことを「テクニック」として紹介するのは如何なものなのでしょうかね、リムズマガジンVol.2の出版元の芸文社さん?

 

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