ハブリング不要派も考え直す、ハブリングの効果

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以前の投稿記事の中で、ハブリングの必要性について触れ、私自身はハブリング不要派であることを表明しています。

アルミホイールには必ずハブリングが必要か?

ですが、そんな私でも「ハブリングがあると良いかもしれない」と思ったことが全く無いわけではないのです。

 

今回はハブリング不要派も考え直す、ハブリングの効果についてまとめてみました。

 

ハブリング径がピッタリ合っていないと、タイヤ交換作業が大変な欧州車では別な話ですが、一般的に言われている国産車におけるハブリングの効果は、ハブにハブリングがピッタリと填まることで、タイヤセンターを厳密に出すことができ、それによって振動が起きにくくなることだとされています。

とは言っても、実はハブリングの内径はハブの外径よりもほんの僅かに大きくなっているので、思ったほど厳密にタイヤセンターが決まる訳では無いのです。

だから私と同じく、「ハブリングは不要だ」と言う人も多数いるのです。

私が考えているハブリングの効果はそんなことではありません。

私が考えているハブリングの効果とは…、ステアリングの剛性感の向上なのです。

 

ハブリングを付けるとステアリングの剛性感が向上する場合がある

 

ハブリングを付けると、何故このようなことが起こるのか?

このような事が起こり得るのは一般道での走行時ではありません。

Sタイヤやハイグリップタイヤを装着し、サーキット走行やジムカーナ、ターマックラリーといった舗装系の競技で走行している場合に限っての話です。

それは、5点ないし4点のハブボルトだけで、タイヤのグリップ力を受け止めていたホイールが、タイヤのグリップに負け、それに耐えられなくなってたわみ始めた時に効力を発揮し始めます。

ホイールがたわんだことで、ハブリングとハブの間のコンマ㎜以下の隙間が無くなり、ハブリングとハブの密着が起こるのです。

そこの段階から、ハブもタイヤからの入力を受け止め始めることができるようになるので、剛性感がアップするのです。

但し、剛性の高いホイールを使用してればこのようなことは起こりません。

あくまでホイールの剛性をタイヤのグリップ力が上回った時にのみ起こる現象だと思います。

競技車両のサスペンションのブッシュ類は、強化ゴムやジュラコン等に交換され、所謂コンプライアンスチューンが施されていることが多いのですが、ハブリングを使用することで、ホイールにもコンプライアンスチューンを施すことができるのです。

とは言え、このような現象が起きてもそれを感じ取れるほどの鋭敏な感覚をもったドライバーは極めて少ないので、この効果を体感できる人は殆どいないでしょう。

それでも、コンマ秒差を競う自動車競技においてはハブリングを使用する意味はあると私は思っています。

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