TRAMPIO M-1 15inch 6.5J offset+45mm PCD114.3mm-4H 重量計測結果
タイヤメーカーから発売されているホイールブランドはADVANやPRODRIVE、DIREZZA等結構ありますが、その昔、東洋ゴム工業(現トーヨータイヤ)からもTRAMPIOブランドのホイールが発売されていました。
今回重量計測結果を公開したTRAMPIO M-1がそれです。
TRAMPIO M-1がいつ頃まで販売されていたのか、確かな資料がないので、ハッキリとしたことが言えないのですが、1998年くらいまでのハイパーレブのホイール一覧や1996年頃の自動車競技専門誌の広告等の情報で、その存在を確認しようとしたのですが、残念ながら発見できませんでした。
そのことから考えますと、TRAMPIO M-1は1990年代前半、もしかすると1980年代後半に販売されていたホイールなのかもしれません。
1980年代後半には、同じくタイヤメーカーであるブリジストンから、当時の水準からするとかなり軽量なSUPER R.A.P.が発売されていたので、同じ頃に販売されていたのではないかと考えています。
このホイールも計測してみたところ、5.75kgとなりましたので、軽量ホイールと認定しました。意外に軽いですね。
TRAMPIO M-1 重量計測結果
15inch 6.5J offset+45mm PCD114.3mm-4H(鋳造1ピース アルミバルブ付き、バランスウエイト無し)5.75kg
20世紀ホイールであるTRAMPIO M-1は、21世紀に入ってから発売されたホイールや、極最近に発売されたホイールと比べても十分軽いホイールだと言えます。
「その軽さの秘訣は何か?」ということを少し考えてみたのですが、細身の6本スポークであること、重量面で有利な1ピース構造であること、それ以外にハブボルト穴の周辺を薄肉化することで重量軽減が図られていることなのではないでしょうか。
デザイン上の特徴にもなっているのですが、ホイール正面から見たハブボルト穴の周辺は結構窪んでいます。
それだけでなく、ホイールの裏側から見たハブボルト穴周辺も窪んでいて、この部分がかなり薄肉化されていることがわかるのです。
ハブボルト穴の間の肉抜きは、超軽量鍛造ホイールであるHART CP-035やSPOON SW388で施されている軽量化の手法ですが、TRAMPIO M-1では肉抜きまではされていないまでも、この部分の薄肉化が図られているのです。
そういったことが、前世紀のホイールであるTRAMPIO M-1を軽量ホイールの域に止めているのだと思います。