タイヤホイール軽量化、バネ下重量軽減効果を実感
感覚的な話でしかないですし、果たして豆知識というカテゴリに載せるべき内容か、迷うところではありますが、タイヤホイールの軽量化、バネ下重量の軽減効果を実感する機会があったのでまとめてみました。
車で移動中、後ろの席に座る家族から、「運転うまくなったね」と褒められたので、その評価の理由を聞いてみたところ、止まる直前の減速Gが小さい。曰く、止まる時に「ギューってならないから」なのだそうだ。
丁寧な運転を心掛けたり、何か運転方法を変えたりした訳ではないので不思議に思い、その原因を考えてみたところ、思い当たるのはタイヤホイールを交換したこと位だったのです。
3ヶ月位前、車検のためにランフラットタイヤ付きのゴッツイ純正ホイールに変えた後、非ランフラットタイヤ付きの、ちょっと軽いホイールに最近戻しました。
この二つのタイヤホイールの組み合わせは、重量的に大きな差があります。
持ち上げるとなると、前者は腰を痛めないように、下半身も使い、身体全体で「よっこいしょ」と持ち上げねばならないのに対し、後者は「ヒョイ」っと、ばかりには行かないものの、上半身だけで持ち上げられる位の差がありました。
前述の、止まる時に「ギューってならない」と言うのは、ストップアンドゴーを繰り返す街中での走行時、前走車が止まるのに合わせて減速して停止するまでの状況のことなのですが、重いタイヤホイールセットの時は「ギューって」なり、軽いタイヤホイールセットの時はそうならない。
変えたのはタイヤホイールだけ、かなり重たいものから軽量なタイヤホイールセットに戻したことだとすると、それが原因だとなんとなく理解できます。
軽いタイヤホイールセットの場合、それに慣れていたので、一定のブレーキ踏力でも安全な車間を保ったまま停止出来ていたのに対し、重いタイヤ付きホイールでは、軽いタイヤホイールセットの時と同じ力でブレーキを踏んでも、慣性によって転がり続けようとする力がより働くことで思いの外スピードが落ちず、前走車にぶつからないため、最終的にブレーキの踏力を増やすので、止まる直前にギューってなるのだろうと思うのです。
以前に以下のページで「バネ下重量が重いと制動距離が長くなる」的なことを書いていますが、
※フローフォーミング加工の特徴とホイールメーカー各社での呼称
今回はそれを実感したという訳です。
また、ドライバー本人は気付いていないけれど、同乗者は乗り心地が良いと感じる場合もあるので、制動距離が短くなる以外のメリットもあるようです。
軽量なタイヤホイールセットは、競技走行だけでなく、街中の走行でも、十分メリットがあることを実感したというのが今回のお話です。
「タイヤホイール軽量化、バネ下重量軽減効果を実感」以外にも、アルミホイールに関する豆知識を多数まとめています。こちらも是非ご覧ください。