ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.29 Gr.Aスバル インプレッサ555 WRC 1996年 サンレモラリー優勝車
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第29回も東京三鷹にあるSTIギャラリー展示されていたGC型インプレッサをベースとしたWRCグループA参戦車両です。
スバルは1993年シーズンの終盤となる第9戦「1000湖ラリー」から、レガシィに代わりGC8型インプレッサをベースとしたグループA車両「インプレッサ555」を投入しました。
スバル インプレッサ 555 は、1994年のアクロポリスラリーで初優勝を飾ると、翌1995年から3年連続でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得しています。
今回撮影したスバル インプレッサ 555は、1996年シーズンを戦ったグループA車両で、コリン・マクレーの手によりアクロポリス、サンレモ、カタルーニャラリーで優勝を飾った車両そのものです。
はて・・・よく見てみると、ホイールの黒いスプレー跡といい、何だか見覚えのある車両です。
どうやら第14回で取り上げたインプレッサと今回取材したインプレッサは同じ個体のように見えます。
スバルは1997年シーズンから、緩和されたグループA規定に則り、2ドアクーペボディに変更してWRCに参戦しています。
よくよく確認してみたら、その時から車両名をSUBARU IMPREZZA 555 WRCとしているのです。
第14回で取り上げたインプレッサも今回のものと同じ4ドアボディ、2ドアクーペボディのSUBARU IMPREZZA 555 WRC98としたのは誤りでした。
ここで訂正させて頂きます。
第14回で取り上げたインプレッサと今回のインプレッサは同じ車両だということです。
黒いスプレー跡まで一緒ですから、当然使用しているホイールも同じです。
レガシィと同じ7J×15の表記と装着されたSPEEDLINE製ホイールには、ミシュランではなく205/65-R15という表記が見えるピレリ製のグラベルタイヤを装着しています。
恥ずかしながら前述の通りのミスで、このSPEEDLINEのホイールのPCDの測定も2回目なのですが、市販車両のGC8インプレッサと同じ100mm-5Hでした。
とは言え、今回初めて気付いたこともあります。
同じグループA規定のラリー車両ですが、レガシィのハブボルトの先端とインプレッサのそれには違いがありました。
インプレッサのハブボルトの先端は中空になっていますが、レガシィの方はそうはなっていないのです。
ハブボルト先端までも軽量化が図られているということなのでしょう。
スバルのWRCマシンとしての進化が垣間見られた気がしました。