アルミホイールには必ずハブリングが必要か?

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ハブリングは必要か?

ハブのサイズは車種ごとに異なります。国産の小型車サイズなら、概ね56mmか54mmですが、普通車サイズになると、67mm、66mm、64mm、60mmとバリエーションが一気に増えます。

プジョー・シトロエンと、ボルボ・サーブの北欧勢、それとオペルは65mmですし、メルセデスとフォルクスワーゲン・アウディはホイールのPCDは112mmと同じですが、ハブ径はメルセデスが66.5mm、フォルクスワーゲン・アウディが57mmと異なっていて、同じホイールを共用できません。

この様に多数のハブ径が存在する中、純正以外の社外アルミホイールは、多くの車種に使用されることを期待して製造されているため、PCDは同じであっても、車種ごとに異なるハブのサイズに対応する必要があり、ハブ径を少し大きめに設定しています。

このため、車種によってはハブリングがないと車体のハブとホイールのハブ径がピッタリ合わないことが起こります。

このような状況を良しとしないハブリング必要派と、そんな状況でも「大丈夫だ」と考えるハブリング不要派の間で、長らく議論が続いているようです。

ハブリング必要派の意見は、「ハブリングを使わないと、タイヤセンターの位置が合わず具合が悪い」とか、「大きな入力があった場合、ハブリングがあれば、ハブ全体で力を受け止めるが、ハブリングが無ければ、ナット、ボルトだけで力を受け止めることになるので危険だ」といった感じです。

ハブリング不要派の意見をまとめると、「ナットやボルトでホイールを固定してしまえば特に問題無い」といった感じでしょうか。

果たしてハブリングは必要なのでしょうか?

個人的な体験に基づく、個人的な意見に過ぎませんが、「国産車の場合はハブリングは必要ない」と私は思っています。

その理由はハブリングがなくてもテーパー状のホイールナットを均等かつ、しっかりと締めていれば、ホイールのセンターはきちんと合いますし、路面からの入力が大きいグラベルラリーでも、ハブボルトが破断してホイールが取れた例を見たことがないからです(サスペンションアームとハブごともげた例は見たことがあります。その時もホイールはハブボルトとナットでしっかりハブに固定されていました)。

そもそも、ほんの僅かですがハブリングの内径は、ハブより径が大きいのです。

そうなっていないとホイールを取り付ける際に、キツくて嵌ることに困るからそうなっているのですが、径がコンマ数mmでも違えば、ハブリングによってタイヤセンターを合わすことはできないでしょう。

また、ハブリングを付けなければ安全を保証できないものなら、法的に装着が義務付けられるはずですが、そうなっていないということなので、その程度の影響しかないものだと思います。

国産車の場合、純正ホイールですらハブ径がハブにピッタリ合わないものがあることを考えれば、それほど神経質になる必要は無いと思います(あくまで個人的な意見ですが…)。

では、ハブリングは不要なのでしょうか?

絶対にハブリングが必要な車種もあります。

それは外車、特に欧州車です。

欧州車に使用するアルミホイールは、ハブ径がピッタリ合っていたほうが絶対に良いでしょう。

何故ならば、欧州車は国産車と異なり、車体側ナットになっていて、ボルトを使ってホイールを取り付けるからなのです。

国産車ならば、一旦車体側から出ているボルトにホイール掛けておいて、ナットを順次締めて固定しますが、欧州車は車体側からボルトが出ていないので、ハブにホイールを嵌めて、穴位置を調整してからボルトで固定します。

ハブ径があっていないと、ホイールの穴とハブ側の穴を合わせるのに苦労するからなのです。

ハブ径がピッタリ合うのであれば、先ずはハブにホイールを填めて、その後にホイールの穴とナットホールを合わせることができますが、合わないのであれば、重たいタイヤ付きのホイールを持ったまま、ナットホールとの位置合わせをしなければならないからです。

試しに、タイヤ付きホイールを持ったまま中腰になり、 3 分ぐらい同じ姿勢を維持してみましょう。

絶対に腰に来ますよ。

だから、欧州車はハブ径が合わない社外ホイールを使う場合は、ハブリングで調整した方が良いのです。

逆に、国産車にはハブリングを使わない方が良いと思います。

その理由は、ハブリングを一旦入れてしまうと抜くのが大変なのです。

入れたは良いが、抜けないこともあります。PCD100mm-4HやPCD114.3mm-5Hの一般的なサイズのホイールならば、車を乗り換えても、ホイールには互換性があるのですが、ハブリングを入れてしまうと、それを抜かないと使えない場合があります。

例えばトヨタ車のハブ径54mmに合わせたハブリングを入れてしまうと、ハブ径56mmのホンダ車に乗り換えたら、ハブリングを抜かないと使用できないからなのです。

さて、あなたはハブリング必要派ですか?それとも不要派ですか?

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※「アルミホイールに関する豆知識」はこちら

ハブリング不要派も考え直す、ハブリングの効果

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