ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.20 いすゞピアッツァ(JR120/JR130型)
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第20回は、街中を走行しているのを偶然目にして撮影に成功したいすゞピアッツァです。
この型式のピアッツァは、1981年から1991年までの10年間、いすゞから販売されていた3ドアクーペスタイルのモデルです。
JR120がNA、JR130はターボエンジン搭載車の型式なのですが、今回見つけたピアッツアがどちらなのか、走行中の車体を見ただけでは判断できませんでした。
117クーペの後継モデルとなるいすゞピアッツァは、イタリアのデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ の手によりデザインされ、1979年3月のジュネーブモーターショーに「1980年代のボディライン」を表現したデザインカー「アッソ・デ・フィオーリ」として出展されたものがベースとなっています。
そのデザインを市販化に向けて細部を変更したものがこのいすゞピアッツァなのだそうです。
走行中のいすゞピアッツァを追いかけ、信号で停止している一瞬に後輪だけのアップ画像の撮影に成功しました。
いすゞピアッツァのホイールは、14インチ、6J、offset+24mm、PCD100mm-4Hタイプで、タイヤは、195/60R14か205/60R14が適応サイズとなっていますが、今回撮影したいすゞピアッツァは後者のサイズのタイヤを履いていました。
また、遠目にも「そうだ」と分かっていましたが、ピアッツァが履いていたホイールは、純正ホイールではなく、イタリアの名品カンパニョーロ社のものです。
イタリア人であるジウジアーロによってデザインされたいすゞピアッツァにカンパニョーロを履かせるあたりにオーナーのコダワリが感じられますね。
カンパニョーロ(CAMPAGNOLO)は、トゥーリオ・カンパニョーロにより競技用自転車部品メーカーとして、1933年ヴィチェンツァに設立され、1950年代末からは自動車用マグネシウム合金ホイールも製造していました。
そのホイールは、ランボルギーニミウラ、カウンタック、ランチャストラトス等、懐かしのスーパーカーにも装着されていたという銘品です。
その後も本体のカンパニョーロは競技用自転車部品メーカーとしての地位保っていますが、自動車用ホイール製造部門はテクノマグネシオという名前の子会社に分離し、現在はMIM Wheelsのブランドとして存続しているに過ぎないのです。ちょっと寂しい話ですね…