RAYS TE37X 16inch 5.5J offset+16mm PCD139.7mm-5H 重量計測結果
「ジムニーの秘密の小部屋」で11番目に採り上げるのは、RAYS TE37シリーズにおけるクロカン4駆向け派生モデルTE37Xです。
(この原稿を書いている時点の)現行モデルであるTE37XT for JやTE37XT for J ULの直系祖先とも言えるモデルです。
RAYSのカタログアーカイブを見ると、2002年から2015年前期までのカタログには存在して、同じく2015年前期カタログに現れる、後継と言えるTE37 PROGRESSIVEと入れ替わる形でカタログ落ちしました。
ロゴがステッカーであった点以外は、TE37 PROGRESSIVE以降もデザインに大きな違いは無く、現行モデルのTE37XT for JやTE37XT for J ULとも見た目に大きな差が少ないことや、オリジナルのTE37同様に鍛造1ピースホイールであることから、その重量はどれ程なのか気になるところです。
そんなRAYS TE37Xの重量を計測してみたところ、6.80kgとなりました。
RAYS TE37X 重量計測結果
16inch 5.5J offset+16mm PCD139.7mm-5H(鍛造1ピース ゴムバルブ付き、バランスウエイト無し)6.80kg
RAYS TE37X の重量6.80kgという結果は、果たして軽いと言えるのでしょうか?
同じくRAYSのジムニー向け鍛造ホイールである、A●LAP-Jよりも2kgほど重いのです。
RAYS KC DECOR A●LAP-J 16inch 5.5J offset+20mm PCD139.7mm-5H 重量計測結果
それだけでなく、鋳造ホイールであるスズキ ジムニー JB23型純正ホイールやJB64型純正ホイール、同じくRAYSのRAYS gram lights 57JVよりも重いという結果になりました。
スズキ ジムニー JB23型純正 16inch 5.5J offset+22mm PCD139.7mm 5H 重量計測結果
スズキ ジムニー JB64型純正 16inch 5.5J offset+22mm PCD139.7mm 5H 重量計測結果
RAYS gram lights 57JV 16inch 5.5J offset+20mm PCD139.7mm-5H 重量計測結果
なんでこのような差が生まれたのか?
その理由は、A●LAP-J やgram lights 57JV が、乗用車用軽合金製ホイールの品質基準であるJWLに適合しているのに対し、RAYS TE37Xは、トラック・バス用軽合金ホイールに適合されている安全基準であるJWL-T規格となっているからだと思われます。
車体重量が重いトラック・バスに使用されるホイールは、乗用車用のホイールよりも、耐荷重剛性が求められるので、頑丈にできている反面、重量が嵩んでしまうのです。
そんな規格に適合するべく製造されているRAYS TE37Xは、頑丈さと引き換えに、少しだけ重量が嵩んだホイールになっているという訳なのです。
重量が嵩んだと言っても、ジムニー用ホイールの中では十分軽量な部類に入ると思うのですが、もう少し計測事例が溜まったらジムニー用ホイール軽量ランキングをまとめるつもりなので、そちらにご期待ください。
因みに、今回重量計測結果を公開した個体は、RAYSオリジナルに比べて、表リムが4mm外に出るオフセット+16㎜というサイズなのですが、これは兵庫県にあるピストンワークスさんオリジナルサイズで、JB23ジムニーに185/85-16サイズのタイヤを履いたときにフェンダーぎりぎりに収まるようになっているのだそうですよ。