「ジャパンモビリティショー2023」ホイールメーカー展示ブースレポート
「ジャパンモビリティショー2023」に行ってきました。
新型コロナウィルス流行の影響もあってか、2019年の「東京モーターショー」の開催以来4年ぶり。
「ジャパンモビリティショー」と名称を変更した今回から、自動車以外の様々な乗り物も展示されるようになりました。
そんな「ジャパンモビリティショー」は、果たしてどんなイベントになったのでしょうか?
イベント会場となる東京ビッグサイトには10時ちょい過ぎに到着。
ですが、平日にも関わらず入場ゲートまでは長蛇の列で、イベント会場に入場できたのは30分後くらい。
でも、天気が良かったのでそれほど辛くはなかったです。
何より湿度が低かったのが有難かった。
4年前の「東京モーターショー2019」の時は土砂降りの雨の中、ずぶ濡れになりながら入場を待っていたことを考えると、今回の「ジャパンモビリティショー2023」はまだまだ楽でしたね。
入場直後に会場案内マップを探してみたがどこにも無い??
どうやらアプリで見るか、1000円で販売しているオフィシャルガイドブックを購入するしかないようです。
大きなマップだと見やすいので、無料で配布される「東京オートサロン」の方が良いとも思うのですが、最終的にはゴミとして捨てられることを考えると「ジャパンモビリティショー2023」の方が環境に優しいですね。
細かい文字が見えない私は、東京オートサロン方式を支持します。
それでも取材資料も兼ねると考え、オフィシャルガイドブックを(渋々)購入。
取材の優先順位は、珍しいホイールの情報を得ることなので、未来の乗り物系やドローン系の展示はパス。
オフィシャルガイドブックを見ると、東1から8ホールに自動車関連が固まって展示されているので、そこを重点的に取材。
取材順路は東エリア一番奥の東7ホールのモータースポーツエリア→東1-6ホールの自動車会社展示エリア→南3・4のスーパーカーエリアの順で回りました。
そこで撮影した珍しい車両のホイールのレポートについては、今後「ホイールウォッチング」の企画で紹介します。
今回はホイールメーカーの展示ブースレポートに留めたいと思っています。
「ジャパンモビリティショー2023」に出展したホイールメーカーはRAYSとトピー工業の2社だけ。
どちらも東1・2・3ホールに背中合わせでブースを出展しています。
●RAYSブース
先ずはRAYSブースから。
東京オートサロンでは多数のホイールを展示する広大なブースを構えるRAYSも、「ジャパンモビリティショー2023」では16点のホイールを展示するのみ。
展示されているのは、自動車メーカーオプション品やモータースポーツ専用ホイール、CE28系やTE37系の発売済みの新作で、何れも見かけたことのあるホイールばかりだったのですが、スタッフの方に「新作の展示はありますか?」と聞いたところ、1点ニューカマーがありました。
「VERSUS VV21S」のプロトタイプ(参考出品)です。
「VERSUS VV21S」自体は既に販売されているモデルですが、このプロトタイプはリムに2色の差し色が入っているのが特徴で、「A.M.T」、「E-Pro coat」、「REDOT」、「RAP」といったRAYS独自の表面処置や塗装技術を駆使したもののようです。
このプロトタイプホイールは東京オートサロン2024までに正式リリースされるんでしょうかね?
●TOPY工業ブース
続いてTOPY工業のブースです。
TOPY工業ブースの目玉は、ブースの大部分、その中央に展示されている「TOPY GREEN WHEEL TECHNOLOGY」。
ホイールで発電することができる技術なのだそうです。
仕組みは、自動車が走行する際、発生するホイールにもひずみを電圧に変換する圧電素子を活用したトピー工業が独自もホイール発電技術だそうです。
発生させた電気とセンサー技術を融合させ、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)の電池レス化や、ホイールやタイヤの異常をドライバーに知らせるなど、環境保護や事故抑制の実現を目指すものなのだそうです。
スポーツホイールだと、歪みを極力少なくする必要性がありますが、一般用のホイールならばそこまでする必要はないですし、それを活用して発電するアイデアは有りだなと思いましたよ。
スポーツ用ホイールがメインのRAYS、一般用ホイールがメインのTOPY工業、向き合うマーケットが違うと、ホイールに対するスタンスも違うということを知った今回の「ジャパンモビリティショー2023」の取材なのでした。