BBSジャパン 885の商標化を阻止
BBSジャパン株式会社のサイトを見てみたら、8月23日付で『商標「885」(国際登録第1364167号)に対する審決結果報告』というリリースが出ていました。
https://bbs-japan.co.jp/news/13978/
商標登録とは、商品やサービスの名前やロゴに関する権利を特許庁に対して登録申請し、特許庁がその申請を認めた場合、商標権という権利を登録できるものなのです。
商標権を登録できると、予め指定した商品・サービスにおいて独占的に使用することができ、商標権を持つ者以外は、登録商標と同一又は類似する商標を、指定商品・指定役務と同一又は類似する指定商品・指定役務において使用できないのです。
商標権を持つ者以外が登録商標を使用すると、商標権侵害となり、商標権を保有する者から、損害賠償請求や差止請求をされます。
今回のBBSジャパン株式会社のリリースによれば、第三者が特許庁に対して申請した「885」という商標は、購買者にBBSジャパン株式会社が保有する「BBS」という商標と混同させ、不正な利益を得るための商標権登録出願だとして、「885」という商標が無効であるとの審判請求を行ったのですが、その審判請求が無事通り、「885」という商標登録が無効になったというものでした。
「よくあるBBSの偽物」というタイトルの記事で、中国でBBSの偽物を販売した業者が摘発され、裁判でBBSが勝訴したという話を当ブログに以前投稿したことがありますが、
その中で、日本でもその昔「885」というBBSのパチモンホイールが流通していた話や、フィンランド最大のネットタイヤ販売業者がBBSに酷似する「885」というホイールを販売して、ドイツBBSに訴えられたということを書きました。
今回は「885」というBBSと紛らわしい商標を、BBS以外の第三者が特許庁に堂々と申請していたことが明らかになったのです。
高価なBBSを模したパチモンホイールを売れば、儲かることが確かだからかもしれませが、商標権まで得て、そういうことを行おうとする輩までいるということなのでしょう。
繰り返し当ブログに書いていますが、儲かるからと言って偽物を売るなんてズルはいけませんよね。