スポーツホイールのサイズと言えば、18インチだと思う理由
最近当サイトにおいても19インチサイズのホイール重量を公開し始めていますが、そのデータ数はまだまだ限られています。
今後は公開する19インチサイズホイールの重量計測データの数を増やしていきたいとは思っているのですが、思惑通りにはなっていないのが実情です。
その理由は、当サイトにおいて重量計測したいと考えるホイールが、軽量を売り物とする、所謂スポーツホイールに偏っているからだと思うのです。
大口径のホイールが好まれるVIPセダン向きのホイールは、デザイン重視の2ピース・3ピースが主流と言うことも有り、そもそも軽量さを重視していないのです。
そのようなホイールの重量を計測したとこで、重いに決まっている訳ですから、わざわざ調べてみる意味はあまりないのです。
たまたまオーナー様のご厚意で重量計測の機会に恵まれ、スポーツホイール以外のものも測定をしたことはあるのですが、当サイトにおいては、基本的にはスポーツホイールと言われるもの選んで計測させて頂いております。
そうなると、どうしても18インチサイズまでのホイールを計測することになってしまうのです。
現在はスポーツホイールと言えども、19インチサイズ以上のものがラインナップされています。
にもかかわらず、18インチまでのサイズのホイールの計測機会が圧倒的に多いのは、実際にユーザーが購入しているサイズが18インチまでだということもあるのではないでしょうか?
因みに某オークションで、ホイール単体の出品数をみてみたところ、18インチサイズが最も多くて8万件以上の出品が、次いで17インチサイズの7万件以上、対して19インチは3万件を超える程度となっています。
何故19インチ以上のホイールを選択しないのか、その理由を考えたのですが、1番目として考えついたのはタイヤコストです。
タイヤの価格はサイズが大きくなるに従って高価になるのが一般的です。
社外のスポーツホイール自体も高価ですから、必要以上にタイヤとホイールのサイズを大きくすると、財布の中身を直撃することになってしまいます。
その意味で19インチサイズ以上のホイールを選択することが躊躇されるのではないでしょうか。
もう一つ思いついた理由は、スポーツホイールとは切っても切れない関係にあるモータースポーツ用タイヤ、所謂Sタイヤのサイズ設定の影響です。
軽量なホイールを選択する理由は、コンマ1秒でもタイムを削りたいからでしょう。
そのためにはタイヤも一般的なスポーツラジアルではなく、Sタイヤを選択する必要が出てきますが、このSタイヤのサイズラインナップは、19インチ以上のサイズまでまだまだ揃っていないのが実情なのです。
タイヤ各社のSタイヤと言われるもののサイズラインナップを調べてみましたが、以下の通りでした(2021年4月29日現在)。
ダンロップDIREZZA 03Gには19インチ以上のサイズ設定なし
ヨコハマADVAN A050には19インチ以上のサイズ設定なし
ブリジストンPOTENZA RE-12Dは19インチ2サイズをラインナップ
ブリジストンPOTENZA RE-11Sには19インチ以上のサイズ設定なし
トランピオPROXES R888Rは19インチ5サイズと20インチ1サイズをラインナップ
トランピオPROXES R888Rは19インチ1サイズと20インチ1サイズをラインナップ
19インチ以上のSタイヤは、あるにはあるのですが、メーカーやブランド、サイズが限られていることもあり、まだまだこれからと言って良いのだと思います。
19インチ以上のスポーツホイールを選択するには、コスト面で厳しいだけでなく、使用できるSタイヤのサイズの制約も大きいと考えました。
さて、私個人はどう考えていると言えば、やはりスポーツホイールのサイズと言えば、18インチだと思うのです。
その理由は、スリックタイヤのサイズの制約を受けているからだとは知っていますが、スーパーGT選手権に出場している車両ですら18インチサイズのタイヤ・ホイールを履いているのですから、市販車レベルなら18インチサイズで充分だと思っているからです。
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更に言うと、今から15年前なら、17インチサイズで充分だったんですけどね…