No name(TAN-EI-SYA?) 18inch 8.5J offset+34mm PCD114.3mm-5H 重量計測結果
今回重量計測を行ったホイールは、裏リムやハブ接合面にメーカーを判別するようなステッカーや刻印も無く、数多のホイールを見てきた私でも、これまでに見たことのないものなのでブランド不明のNo nameとしました。
2000年代前半くらいに流行していた窒素充填に対応するためのツインバルブを備えていることから、恐らく2005年前後に製造されたものであると推測できるホイールで、持ってみた感じではかなり軽く、ハブ接合面やディスク裏に凹凸が全く無いことから鍛造製のホイールであることがうかがわれます。
ラップを重ねても温度上昇による変化が少ないことから、サーキット走行をする人々の間で、タイヤに窒素ガスを充填することが流行ったのですが、そのためのツインバルブを備えるこのホイールは、軽量を旨とするサーキット走行等に適したスポーツホイールなのだと思われます。
このホイールの重量を計測してみたところ8.05kgとなりましたので、サーキット走行等に適したスポーツホイールらしく軽量ホイールと認定しました。
No name(TAN-EI-SYA?)重量計測結果
18inch 8.5J offset+34mm PCD114.3mm-5H(鍛造1ピース ゴムバルブ×2付き、バランスウエイト無し)8.05kg
18インチは8Jを想定して「超軽量」、「軽量」、「普通」を認定していますが、今回重量を計測したこのホイールは、8.5Jとリム幅が0.5J太いにも関わらず軽量ホイールの認定、後少し軽ければ超軽量ホイールの認定まで迫っています。
その軽さの理由は何かを探してみると、サイズ表記の刻印に特徴が…
そうです鍛栄舎製ホイールの特徴そのものですね。
鍛栄舎製1ピース鍛造ホイールならばこれほど軽量なのも頷けます。
さて、ホイール名がわからないこのホイールですが、恐らくショップ単位発注した特注のホイールなのだと私は推測しています。
一定数のオーダーを纏め生産最低ロット数を確保することが出来れば、ホイールメーカーは受注生産に応じる事もあるので、どこかのショップが鍛栄舎に発注してこのホイールを作ったのでしょう。
何れにしても、ツインバルブの軽量ホイールなので、意外に有名なチューニングショップが鍛栄舎に発注して製造したホイールだったりする可能性もあります。
無名なのに重量的には一級品のホイールが存在するなんて、軽量アルミホイールの世界は奥深いですね。