マイナー車種オーナーに朗報 キャリパーチェックとは
社外ホイールを装着する上で注意しなければならないのは、リム幅やオフセット値がフェンダーから突出しない範囲内に収まっているかどうか。
選択したホイールのPCDやハブ径が合致していたとしても、リム幅やオフセット値が装着可能な範囲内になければ、タイヤ・ホイールがフェンダーより突出してしまい、サスペンションがバンプすると車体と干渉してしまうだけでなく、道路交通法違反で切符を切られる羽目になりかねません。
フェンダーから突出するかどうかがホイールを装着する上での第一の関門なのですが、そこをクリアすれば問題無いかといえばそうでもないのです。
外側だけに気をとられていると、内側にある問題に直面してしまうことになりかねません。
内側にある問題とは、サスペンションやブレーキキャリパーの干渉、あるいはステアリングを切った時のタイヤハウスへの干渉です。
ホイールメーカーが公表している車種別の適応サイズ情報を参考にすれば、これらの問題は避けられるのですが、残念なことに世の中の全ての車種についての情報が掲載されているわけではないのです。
マイナーな車種の場合は、ホイールメーカーのウェブサイトをいくら探しても、適応サイズ情報が載っていないなんてことはザラにあります。
そんな場合は、みんカラとか、個人のブログとかいろいろ調べて、履きたいホイールが自分の愛車に合うのか調べまくらなければならないのです。
この作業は結構骨が折れるだけでなく、同じ車種であっても個体差があるので、自分の乗っている車種と同じ車が履けたからと言って、自分の愛車に必ずしも履けるとは限らないところがツライ所です。
だからといって実物でフィッティング出来るわけでもないし…とお悩みの方には朗報があります。
最近は、ブレーキキャリパーとの干渉があるのか、無いのかを確認するためのキャリパーチェック用の台紙をダウンロードさせてくれるホイールメーカーもあるのです。
例えば、鍛造ホイールで有名なTWSは、以下のURLでTWSの殆どのブランドのキャリパーチェックシートをダウンロードすることができます。
https://www.tws-forged.com/paper/
例えば、T66-Fのキャリパーチェックシートは以下のようなものです。
キャリパーチェックシートがあれば、たとえマイナーな車両でも、実物でフィッティングしなくても、ブレーキキャリパーの干渉を防ぐことができるのです。
適応情報の無いホイールを購入しようとする人にとって、このサービスは有難いですよね。
他のホイールメーカーにもこのサービスが波及していくと良いと思っています。