ブレーキダストクリーナー比較 ニューブリッサー VS パープルマジック マグナショット
ホイールを劣化させる原因は多々ありますが、中でもブレーキダストの固着ほど厄介なものはないと思っています。
純正ブレーキパッド程度ならそれほど問題無いのですが、スポーツ走行や競技参加のためにメタル系のブレーキパッドに変更している場合は、このブレーキダストの固着に気を付けた方が良いでしょう。
ハードブレーキングによって削り取られた、ブレーキパッドカスとローターの鉄粉は、高熱のままホイールに取り付き、塗装面を痛めるだけでなく、冷えて固まると簡単には取り除けない厄介なもの=固着したブレーキダストに変化します。
ホイールのリムにこびり付き、普通に洗っても除去できない固着したブレーキダストは本当に腹立たしいですよね。
今回は、固着したブレーキダストを取り除くためのブレーキダストクリーナー2種を比較してみました。
一つ目は、ケミックス株式会社の車両用特殊除去剤ニューブリッサー、対するのは、株式会社カーメイトの車用ホイールクリーナー パープルマジック マグナショットミニです。
後者は一般的なカー用品店で普通に手に入りますが、前者を扱う店舗は少ないため、今回はネット通販で手に入れています。
ニューブリッサーは、しつこいブレーキダストの固着も綺麗に落とすという評判を聞いたので、ちょっとお高いのですが、何とか入手しました。
両者を比較するために用意したのは、メタル系ブレーキパッドを付けた車両に装着されて、サーキット走行にも使用されたWEDS SPORT TC-005です。
このWEDS SPORT TC-005のリムやスポークの根本、ハブボルト穴周辺にビッシリとブレーキダストが固着しています。今回はこのWEDS SPORT TC-005を使って、ニューブリッサーとパープルマジック マグナショットミニの威力を比較してみました。
ホイールの真ん中にマスキングテープを貼り、向かって左側をパープルマジック マグナショットミニで、向かって右側をニューブリッサーで処理することにします。
先ずは、左側にパープルマジック マグナショットミニを吹き付け、用意した刷毛で軽く擦ってみました。
パープルマジックの名前の通り、ブレーキダストと反応して、泡が紫色に変化していきます。
そこを準備した刷毛で擦り、その後水洗いするとこんな感じになります。
固着が酷かった箇所は完全に落とし切れてはいませんね。
続いて、ニューブリッサーなのですが…、ノズルのトラブルで吹き付けることができず、バケツにあけてから刷毛で塗りました。
水洗いするとこんな感じです。
パープルマジック マグナショットミニよりはブレーキダストが落ちているのが分かります。
念のため、パープルマジック マグナショットミニで処理した、向かって左側の部分。
こちらはニューブリッサーで処理した、向かって右側の部分です。
ニューブリッサーで処理した右側の方のブレーキダストはかなり落ちています。
とは言え、完全に落とし切れていないところもありますが…
ダストが除去できているところもちゃんとありますね。
これだけ見ると、除去する力はニューブリッサーの方がありそうです。
しつこいブレーキダストにはニューブリッサーがお勧めですね。
では、「パープルマジック マグナショットミニは駄目なのか?」と問われれば、「そうではない」と言うのが私の考えです。
今回の比較では、どちらも完全にブレーキダストを落とし切れませんでした。
ブレーキダストを完全に除去できた状態を10とすると、ニューブリッサーは8くらい、対してパープルマジック マグナショットミニは5程度でしょうか?
それでも私はパープルマジック マグナショットミニも捨てがたいと思ってしまいます。
と言うのも、金額面ではお手頃価格のパープルマジック マグナショットミニに軍配が上がります。
また、ここまでブレーキダストの固着が酷いホイールで無いのであれば、問題なく落とし切れたと思うのです。
今回の様に固着が酷い汚れにはニューブリッサーが必要ですが、こまめに手入れができるのであれば、パープルマジック マグナショットミニで十分だと思うからなのです。
いつものお手入れにはパープルマジック マグナショットミニ、ここぞというお手入れにはニューブリッサーというのが私なりの結論です。