ホイールウォッチング レアな車のホイール画像集 Vol.13 Gr.A三菱ランサーエボリューション6 WRC2001モンテカルロラリー優勝車
ホェールウォッチングじゃなくて、ホイールウォッチングです。
レアな車に装着されているホイールは、車同様にレアなホイールなので、街中で見かけたらそれらを撮影し、順次画像をアップしていく企画です。
第13回は、東京青海にあるTOYOTA MEGA WEB内HISTORY GARAGEで、「WRC Rally Car 特別展示 –WRCを席巻した日本車-」(2019年1月16日-4月14日)に展示されていた、三菱ランサーエボリューションの6代目をベースとしたGr.A三菱ランサーエボリューション6 です。
Gr.A車両として誕生した三菱ランサーエボリューションは、1993年からWRCに参戦、ランサーエボリューションはⅡからⅥまで進化していく間に、1995年に初優勝を挙げると快進撃を開始。
1996年から4年連続でトミ・マキネンがドライバーズタイトルを獲得。1998年はマニュファクチャラーズとのダブルタイトルも獲得しています。
展示車両は、Gr.A最終バージョンのランサーエボリューション6で、トミ・マキネンの手により第1戦モンテカルロで優勝した車両そのもの。
Gr.Aマシンな上に、2001年のWRC第69回モンテカルロラリーにおいて優勝した実車なのですから、レアなことは間違いないと思います。
ENKEI製ホイールに装着されたミシュラン製のタイヤに20/65-18という表記が見えますので、18インチのターマックラリー用のタイヤなのでしょう。
タイヤサイドウォールのひび割れや腐食によるホイールの塗装の剥がれが18年という歳月を感じさせます。
モンテで優勝したこのGr.A三菱ランサーエボリューション6に装着されているエンケイのホイールは、ENKEI Racing WTEⅡのモデルとなっているものですが、市販品と大きく異なるのは4穴である点です。
市販車両のランエボは、エボ3まではPCD114.3mm-4Hでしたが、エボ4以降はPCD114.3mm-5Hに変更されています。Gr.Aのランエボは6世代目になっても4穴である点は不思議ですね。
因みにこのENKEIホイールのPCDは114.3mm-4Hでした。
ランエボのGr.A ラリーカーのホイールは何故4穴なのか?その理由を考えてみました。
恐らく、ハブや駆動系の部品は先代ランエボの時代から熟成され、引き継がれ続けているのだろうと思います。トラブルがなくなり熟成されたパーツを使い続ける方が、トラブルのリスクは少ないですし、WRC Gr.A車両のレギュレーションに抵触しないのであれば、あえて4穴から5穴に変更する意味もありません。そ
れ故、Gr.A三菱ランサーエボリューション6の時代になってもホイールは4穴のままだったのだろうと考えています。
ENKEI Racing WTEⅡ 17inch 8.5J offset+35mm PCD114.3mm-5Hの重量計測結果はこちら