YOKOHAMA ADVAN Racing RCⅢ 15inch 6.5J offset+35mm PCD114.3mm-5H 重量計測結果
タイヤメーカーである横浜ゴムから発売されているADVAN Racing RCⅢは、鋳造1ピースのグラベル競技用ホイールで、Ⅲが示す通り、RC/RCⅡの流れをくむADVAN Racingのラリー・ダートトライアル競技用ホイールの三代目として発売されています。
2006年のWRCラリージャパンから実戦投入され、奴田原文雄選手の手により、P-WRCクラスでデビューウィンを飾ったRCⅢは、市販品を先に開発し、それをヘビーチューンしたスペシャル版を競技に投入していた先代のRC、RCⅡとは異なり、まず競技で使用するコンペティションモデルから開発して高い剛性を持った競技用モデルを作り上げ、これをデチューンして市販するという手法で開発されています。デチューンしていると言っても、競技用モデルが求める剛性と市販モデルで求められる剛性には差があるため、市販品では軽量化を重視して一般的に必要な剛性とのバランスを高次元で両立させているとのことです。
このホイールも計測してみたところ、6.50kgとなりましたので、重量的には普通のホイールと認定しました。もともとの成り立ちがグラベル用ホイールであることを考えると、この重量でも仕方が無いと言えるでしょう。
YOKOHAMA ADVAN Racing RCⅢ 15inch 6.5J offset+35mm PCD114.3mm-5H(鋳造1ピース・MAT製法、アルミバルブ付き、バランスウエイト無し)6.50kg
今回重量計測結果を公開したADVAN Racing RCⅢは、三菱ランサーエボリューション5から9に使用可能なサイズだと思います。前述の奴田原文雄選手が所属するADVANラリーチームが、競技車両としてランエボを選択し続けていることもあり、ADVAN Racingのグラベル競技用ホイールは、ランエボに良く似合っていると思うのは私だけではないでしょう。
因みに、ADVAN Racing RCⅢのハブ接合面を見ると、MATの文字が見えますので、ADVAN Racing RCⅢの製造はENKEIに委託されていると思われます。
ラリー用・ダートトライアル用ホイール最軽量は?