重要なことは分かるけど…、ホイールの「剛性」と「強度」の違いは何?

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ホイールの「剛性」と「強度」の違いは何?

 

アルミホイールの重要な要素として、「剛性」と「強度」という二つの言葉が良く挙げられています。

アルミホイールにおける重要性が語られる際は、この2つの言葉は、大抵セットで出てくることが多いのですが、同じことを意味する言葉なら、二つセットで出てくる必要は無いはずです。

二つの言葉に何か違いがあるから、セットで出てくるのでしょう。

今回は、似た様な言葉であるけれど、意味するものが微妙に異なる、ホイールの「剛性」と「強度」についてのお話です。

「剛性」と「強度」は、どちらも「強さ」に関する言葉であることは分かります。

もう少し詳しく知るために、それぞれの言葉の意味を検索してみたところ、

“剛性とは、曲げやねじりの力に対する、寸法変化(変形)のしづらさの度合いのこと。

力に対して変形が小さい時は剛性が高い(大きい)、変形が大きい時は剛性が低い(小さい)という。”

“強度(きょうど)あるいは強さ(つよさ)とは、その材料が持つ、変形や破壊に対する抵抗力を指す”

とありました。

この結果から考えれば、「剛性」は、ホイールという構造体の変形のし難さ、たわみも含めたホイール全体の強さを意味し、「強度」はホイールの材料であるアルミ合金そのもの硬さを指していると理解して良さそうですね。

では、「剛性」と「強度」は強ければ強いほど良いのでしょうか?

強ければ強いほど良い、ホイールの剛性

 

プロのレーシングドライバーになると、セッティングが同じ車両であっても、異なるホイールを使用するだけで、走りに違いが出ることが分かるそうです。

レース用タイヤのグリップは強大で、コーナリング中に極めて大きな力がホイールにかかります。

その時、剛性が低いホイールでは、タイヤごとたわんでしまうのだと言います。

たわみが大きい、剛性の低いホイールを使用すると、タイヤの内側をしっかり路面に接地させることができなくなるので、どうしても対地キャンバー角が大きくする必要があるらしいのですが、剛性の高いホイールならば、キャンバー角は必要最小限に留められ、セッティングの幅が広がるという話を聞いたことがあります。

そういうことから考えれば、ホイールの剛性は、高ければ高いほど、車のハンドリングに良いということになりますね。

適度な硬さが求められるホイールの強度

 

ホイールの強度低ければ、ホイールのたわみの原因となるでしょう。

その意味では、ホイールの強度は、硬ければ硬いほど良いのでしょうが、一つ問題があるようなのです。

ホイールに適度な軟性が無いと、ホイールに大きな力がかかった時に、割れるというトラブルが発生してしまうらしいのです。

レース用の車両でも、縁石を跨いだ時に、ホイールに割れが生じることがあるようですが、走行スピードこそ低いですが、段差や不整地等が普通に存在すする一般道では、その危険性はサーキットの比ではありません。

一般道で使用するホイールには適度な軟性がなければならないようです。

そのため一般道で使用するホイールの強度は、軟性を考慮した適度な硬さが必要という訳なのです。

どうですか?ホイールの強さに関する二つの言葉の意味の違いが分かりましたかね?

 

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