ホイールの「増し締め」をちゃんとやっていますか?
冬を前にしたこの時期、夏用タイヤからスタッドレスタイヤに交換する人も多いと思います。
ホイールを付け替えた際に、忘れてはならないのがボルトの「増し締め」です。
「増し締め」とは、読んで字のごとく、既に締まっているボルトをさらに締め付けることで、「2度締め」ともよばれるものです。
ホイール交換をした際、規定トルクでちゃんとボルトが締められていないと、走行中にボルトが緩んできて、最悪脱輪事故を起こす可能性があるのです。
それを避けるために、ホイールを付け替える際に規定トルクでホイールボルトを締めたとしても、確認のためもう一度「増し締め」を行う必要があります。
何故「増し締め」を行うかと言うと、(乗用車の場合)4つないし、5つのホイールボルトの内の一つを締め忘れていることがあったり、ホイールボルトのネジ山に微細な砂などの異物が噛んでいて、そのせいでボルトが締まっていたと思っていても、ちゃんと締まっていないこともあるからなのです。
その昔、ラリー競技に参加していた時代、私もサービスパークでタイヤ交換した際は少し車を動かした後、全てのホイールボルトを十字レンチでもう一締めしたものです。
理想はトルクレンチで既定のトルクで締めることなのですが、その当時はトルクレンチなんて持っていなかったので、十字レンチで締めていました。
それでも競技中タイヤが脱落するよりはマシなのです。
つい最近、北海道で、ジムニーのホイールが脱落し、4歳の女の子を直撃してしまう事故がありましたが、この事故もしっかり「増し締め」がされていれば避けられたのではないでしょうか。
こういった事態を避けるためにも、ホイールを付け替えた際は「増し締め」を必ず行ってくださいね。
人がやることに100%はあり得ないですから、業者にホイールの交換を依頼している人も確認のため各自で「増し締め」を行った方が良いと思います。
それには十字レンチくらいは必要だと思うので、もし無い場合は近所のカー用品店にでもいって購入することをお勧めします。
以下は十字レンチの広告です。