ホイールカラーを選択する際に考えてみよう ホイールの色による効果
ホイールのカラーバリエーションは多彩です。
2020年の新作として発表されたWORK EMOTION ZR10のように、グリーン、イエロー、オレンジ、パープル、ブルー、ゴールド、レッドなど、豊富なオプションカラーラインナップを取りそろえたブランドも存在しています。
https://www.work-wheels.co.jp/search/detail/133/
これだけ多くのカラーバリエーションがあると、どんな色を選べば良いか迷ってしまいますよね?
そこで今回は、「ホイールの色による効果」を考えてみました。
ホイールの色を選択する際は、車体の色とのマッチングだけでなく、ホイール自体の色による効果も参考してもらえたら良いなと思ったからなのです。
そもそもホイールってどんな色が多いの?
本題に入るその前に、ホイールのカラーにはどんなものがあり、どんな色が多いのかをちょっと調べてみました。
調査の方法は、某オークションに出品されているホイールを見て、どんな色があり、どのような色が多いのかを確認するという単純なものです。
ホイール単体のカテゴリーと、タイヤホイールセットの2カテゴリーで、それそれ新着順上位100件表示を行って、それらホイールの色をカウントしてみたものです。
ホイール単体カテゴリー
シルバー 68
ガンメタ 12
ブラック 9
ホワイト 7
ブロンズ 3
ゴールド 1
タイヤホイールセットカテゴリー
シルバー 50
ガンメタ 21
ブラック 12
ホワイト 8
ブロンズ 0
ゴールド 1
レッド 3
ブルー 5
私のアカウントで、たまたまこのような状態だったとも言えるのですが、それでもシルバーの件数が多く、次いでガンメタ、ブラックという順位は自分の身の回りを見ても結構信憑性が高そうだと感じています。
それでは、本題の「ホイールの色による効果」を考えてみます。
クラックが発見しやすいホイールの色
さて、ホイールの色による効果ですが、先ずはクラック(亀裂)の発見しやすさの効果についてです。
白いホイールと言われて思い浮かぶのは、ラリーやダートトライアルなどのグラベル競技用のホイールや、サーキットレース用のホイールなどです。
代表的な例を、具体的ブランド名で言えば、ENKEIのRC-T5、RC-G5やRAYSのTE37 GRAVELといったものがそれになります。
ENKEI SPORT RC-G5 15inch 6.5J offset+35mm PCD114.3mm-5H 重量計測結果
何故、競技用ホイールにはホワイトが多いのでしょうか?
その理由は万一ホイールにクラックが入ったとしても発見しやすいからということのようです。
ホイールにクラックが入っているのに気づかず、ラリーやレース等の競技に使用してしまうと、リタイヤの原因になったり、最悪クラッシュして高価な競技車両を破損してしまうリスクがあるのです。
ホイールメーカーからスポンサードを受けているトップクラスのレーシングチーム、ラリーチームは、競技本番に常に新品ホイール使用できるのでしょうが、そんな万全の体制、潤沢な資金の無いチームは、新品ではないホイールを使わざるを得ません。
そのかわり、定期的にクラック(亀裂)がないか念入りにチェックすることになるのですが、目視では発見が難しい微細なクラックを発見するために、レッドチェックという方法を用いることもあります。
これは、チェックする対象物に赤い染料を吹き付けて、しばらく放置した後に染料を洗い落とすことで、染料がしみ込んだ微細なクラックを見つけることができるというものなのですが、白いホイールはこれがハッキリでるので、クラックのチェックがしやすいのだそうです。
仮にこのレッドチェックをしないとしても、白いホイールならばクラックを見つけやすいことは間違いないです。
ホイールにクラックが出来ると、クラックの部分に僅かにアルミの地が現れるのですが、アルミの地はグレーなので、白いホイールならばそれを発見しやすいのです。
なので、クラックが入るような使用シーンが想定されるホイールならば、ホワイトがおすすめということになるでしょう。
近い存在としてはゴールドのホイールもホワイト同様にクラックを見つけやすいと色と言えるので、車体の色によってはゴールドの選択もアリだと思います。
ブレーキダストが目立たないホイールの色
これは、誰でもわかるでしょう?
ホイールに付着するブレーキダストの色は大体黒やグレーであることが多いので、これらが目立たないホイールの色は、当然ブラックやガンメタといった暗い色になります。
制動距離の短くするため、ブレーキキャリパーが削れることも厭わない欧州車は、日本車と比べブレーキダストの量がかなり多いのです。
そのため、洗車の間隔が開くと、あっという間にホイールがブレーキダスト塗れになってしまうことも少なくありません。
装着されたホイールの色がブラックやガンメタならば、たとえブレーキダスト量が半端ない欧州車であったとしても、ホイールに付着したブレーキダストが目立たないので、多少ズボラに対応しても気にならないと思うのです。
ブレーキダストが半端ない欧州車には、ブラックかガンメタのホイールがおすすめです。
ブラックでも艶のあるブラックよりマットブラックの方が、ブレーキダストがより目立たないと思います。
レッド、ブルー、その他ポップでビビットなカラーのホイールの効果
某オークションの私のアカウントで確認してみた200件のホイールの色のカウント結果でも、レッド、ブルーは少数派、イエローやグリーンのホイールに至っては皆無でした。
見た目に目立つポップカラーのホイールは、車体の色と合わせるのが難しいケースもあり、なかなか選ぶのは勇気が要ることもあるので、この結果にも納得できますよね?
これらの色のホイールのデメリットは「目立ちすぎる」ため、人によっては恥ずかしいと感じるかもしれません。
ですが逆に言えば、これらの色のホイールのメリットや効果は、「兎に角目立つこと」、「人の目を引くこと」なのです。
それなので、これらの色のホイールの装着をおすすめするのは、車体に社名が記載されている営業車や車体に広告が表示されている車両です。
営業車の見た目は地味なものと相場がきまっていますが、ポップで目立つ色のホイールを履けば、街を行く人々の注目を集めるのは間違いなし。
その結果、社名にも気付いてもらえる可能性もアップします。
広告が表示されている車両は、そもそも人々の目を引き広告を見てもらう必要がありますので、ビビットなホイールの色で先ずは人の目を引けば、広告の効果もアップするかもしれません。
ありふれた車両に乗っているけれど自己主張したいひとにも目立つ色のホイールを選択することをおすすめします。
車両は地味でもホイールの色が派手なら、それだけで目立つこと間違いなし。
そういった人なら、ポップでビビットな目立つ色のホイールを装着しても、「目立って恥ずかしい」ではなく、「うれしい」となることでしょう。