最近流行りのSUVに履かせるホイール選びはご注意下さい ホイールの耐荷重の話
ホイールの外径サイズ、リム幅、オフセット値、これらの値が許容範囲内に収まり、PCDと穴数が合致しなければ、自分の愛車にホイールを履かせることはできません。
社外ホイールを購入する時には、先ずはホイールのサイズが、自分の愛車に適合しているものなのか、しっかり確認しなければならないのです。
では、これらのサイズが合えば、どんなホイールも自分の愛車に履かすことができるのでしょうか?
答えはNoです。
一輪当たりにかかる荷重量が、ホイールの耐荷重値を下回っていなければ、そのホイールを愛車に履かすことはできないのです。
ホイールの耐荷重値ってなに?
車体の4つのタイヤ・ホイールには、車両の重量が分散して架かっています。
ちょっと愛車の車検証を見てみてください。
そこには前輪軸重と後輪軸重の記載がされています。
この前輪軸重と後輪軸重をそれぞれ2で割ったものが、前輪と後輪一輪にそれぞれに架かる重量となるのです。
その内、大きい方の値がホイール1本当たりに架かる最大の荷重量となるのです。
車両が静止している間も、この荷重がホイールにかかり続けているのですが、その荷重に負けて変形しないようにホイールの強度・剛性は確保されています。
ホイールが変形しないで耐えられる重さの上限が、ホイールに記載されている耐荷重値になるのです。
だから、ホイールの外径サイズ、リム幅、オフセット値、これらの数値が許容範囲内に収まり、PCDと穴数が合致するだけではダメで、耐荷重値が自分の愛車の軸重を岩間らなければ、そのホイールを履かせることはできません。
この画像を見ると分かりますが、ホイールの化粧箱に記載された注意書きがあります。
PCD120mmの5穴ホイールですが、PCD120mmの5穴のホイールが履けるBMWのX5やその他大型のSUVは使用できないことが明記されています。
コンパクトカーや一般的なセダン程度の車重ならば、ホイールの耐荷重を気にすることは無いのかもしれませんが、SUV特に車重が大きくなりがちな大型のものに使用するホイールならば、耐荷重まで確認して使用しなければならないでしょう。