WORK MEISTER S2 15inch 7J offset±0mm PCD114.3mm-4H 重量計測結果
今回重量計測結果を公開するWORK MEISTER S2というホイールは、1990年代後半に発売されていた古いホイールです。
今回重量計測結果を公開するこのホイールの内リムには、1996年3月製造と記載されたサイズ表記のラベルがありました。
手元の資料の中でもWORK MEISTER S2に関する記載があるのは、1998年に発行された「ハイパーレブVol.18 トヨタ・レビン/トレノ」くらいしかありませんでした。
そこには、このWORK MEISTER S2について、
「ドリフト仕様にこだわってうまれたマイスターS2は、ハードな使用にも十分耐えられるホイール強度と、±0、+12、+20、+25というオフセット設定を持つ。ホワイトとブルーのカラーリングも軽快なイメージだ」
といったことが記載されているだけです。
MEISTERシリーズには、このS2とは別にS1が存在しており、MEISTERという名の由来と歴史は、WORKのウェブサイトのS1に関するページに、
“MEISTERというブランドは、レース用を含めたスポーツホイールというコンセプトから生まれたブランド。名前のルーツも当時ドイツで圧倒的人気があったドイツツーリングカー選手権(DTM:Deutsche Tourenwagen Meisterschaft)から生まれた。”
と記載されていました。
このホイールの重量を計測してみたところ、7.00kgになりましたので、重量的には普通のホイールと認定しています。
WORK MEISTER S2 重量計測結果
15inch 7J offset±0mm PCD114.3mm-4H(鋳造1ピース アルミバルブ付き 75gバランスウエイトつき)7.00kg
15インチホイールで7kgという重量はかなり重たい部類に入り、ラリーやダートトライアルと言ったグラベル競技用のホイールに匹敵する重さになります。
その一方で、重量が嵩んでいる分、前述のハイパーレブVol.18における記載の通り、ドリフト走行におけるハードな使用にも十分耐えられるホイール強度はあると思われます。
このホイールが発売されていた当時の現行モデルの車両には、PCD114.3mm-4Hで、offsett±0mmというサイズのWORK MEISTER S2を履ける車種はありませんでした。
では、どんな車両に装着されることを想定していたのでしょうか?
「1990年代後半」、「ドリフト仕様」というのがヒントです。
そうです、このPCD114.3mm-4Hで、offsett±0mmというサイズのWORK MEISTER S2は、当時のドリフトマシンの主力車種だったAE86レビン・トレノ専用とも言えるホイールだったのです。
意図的に縁石を踏んだり、アウト側のダート路面に後輪を落とす必要があったり、コンマ秒差で勝負が決しないドリフトという特殊なシチュエーションに使用されるホイールには、軽さより丈夫さが求められていたということなのでしょうね。